マーケティング観点で考える「コミュニティ」の魅力
マーケティング支援事業を展開している中で企業に対して色々な施策を提案するのですが、今の主流なマーケティングって、だいたい「広告」か「SNS運用」じゃないでしょうか?
確かに、これらは現状CVを生み出す効果的な施策ではあるのですが、
条件として
ゴリゴリのPDCAを回すマーケ体制が整っていること
運用リソースが賄えること(インハウス・外注コスト)
とにかく広告予算(体力)があること
がないと、今の市場で戦うのは厳しいです。
この記事は、そんな今の市場では「コミュニティ」がマーケ観点でめっちゃ魅力的だよ!と声を大にして書いた記事です。
(ウルトラC的なアイデアというわけではないので、参考程度に。)
マーケティングにとって「コミュニティ」が有益なワケ
勝手に顧客集客
コミュニティを通じて、企業やブランドは自然に顧客を集客することができます。コミュニティメンバーが自らの経験を共有することで、新たな顧客の興味を引き、製品やサービスへの信頼を築くことが可能です。
従来の広告やプロモーションに比べて、より自然で信頼性の高い方法で顧客を獲得することができる+ROIがめちゃ高い点が魅力です。
また、コミュニティを通じて得られるフィードバックは、製品改善や新製品開発の貴重なインプットとなります。顧客の声を直接聞くことで、より顧客のニーズに合った製品を提供することができるようになります。
情報の迅速な展開
コミュニティを通じて情報が迅速に展開されることは、マーケティング戦略において非常に重要な役割を果たします。
コミュニティメンバーが自らの経験や感想を共有することで、製品やサービスに対するリアルな声が広がります。これにより、新しい顧客の興味を引き、既存の顧客の信頼を深めることができます。
また、コミュニティを活用することで、情報の拡散速度が格段に向上します。たとえば、新製品の発売やイベントの開催情報が、コミュニティメンバーを通じて瞬時に広まることがあります。これは、従来の広告やプロモーション手法では実現困難な速度です。
新製品の発売情報
イベントの開催情報
ユーザー体験談
これらの情報がコミュニティ内で共有されることで、製品やサービスへの関心が高まり、結果としてマーケティング効果が向上します。
マーケティングコストの削減
コミュニティを活用することで、マーケティングコストの削済みが期待できます。ファンが自らの経験をもとに製品やサービスを推奨することは、高額な広告費をかけることなく、効果的な宣伝となります。例えば、スターバックスは魅力的な商品や空間を提供することで、ファンがSNSに感想を投稿し、大きな宣伝効果を得ています。
また、デジタルマーケティングの進化により、潜在顧客の特定や情報の拡散が容易になりました。しかし、コミュニティを通じたマーケティングは、これらのデジタル手法と組み合わせることで、さらに大きな効果を発揮します。
ファンによる自然な宣伝
新規顧客の獲得
ブランドイメージの向上
マーケティングコストの削減
これらのポイントを押さえることで、企業はより効率的かつ効果的なマーケティング戦略を展開することが可能になります。
コミュニティ活用のポイント
コミュニティを通じて販売する
コミュニティを通じて販売することは、顧客との直接的な販売行為を避け、代わりにコミュニティメンバーが自らの経験を共有し、そのプロセスを通じて製品やサービスの価値を伝える手法です。このアプローチは、顧客が自身の言葉で価値を伝えることで、より説得力があり、信頼性が高まります。
コミュニティを通じた販売の成功例は、Amazonの「JAWS-UG」などが挙げられます。このようなコミュニティでは、メンバーが自らの経験を共有し、他のメンバーがそれを参考に製品やサービスを利用することで、自然と製品の価値が伝わります。
この手法を成功させるためには、以下のポイントが重要です。
コミュニティ内での積極的な経験共有
メンバー間の信頼関係の構築
コミュニティの活動を支援するためのツールの提供
コミュニティを通じて製品やサービスの価値を伝えることで、顧客との強い絆を築き、長期的な関係を構築することが可能になります。
以下の動画も、かなり参考になります。
新規顧客の獲得
コミュニティを通じて、企業は顧客との間に生じがちな誤解を解消し、新規顧客を獲得することができます。顧客ロイヤリティに関する調査では、経営者と顧客との間に認識ギャップが存在することが明らかにされています。このギャップを埋めることは、企業にとって非常に重要です。
顧客の声を直接聞くことで、製品やサービスに対する誤解を解消
実際に製品やサービスを使用した顧客のポジティブなフィードバックを共有
新規顧客に対して、既存顧客の成功事例を提示
コミュニティ内での採用効果
コミュニティを活用した採用は、企業にとって非常に有効な手段です。コミュニティメンバーは、企業の文化や価値観を理解しやすく、既にある程度の関心や情熱を持っているため、採用時のミスマッチを減らすことができます。
これは店舗ビジネスなどが相性良いですね。
また、コミュニティ内での採用活動は、企業のブランドイメージを高める効果もあります。採用プロセス自体が、企業の魅力をアピールする機会となり得るのです。
コミュニティを循環させるコツ
同胞意識の醸成
コミュニティ内で同胞意識を醸成することは、メンバー間の結束を強化し、コミュニティの活動を活性化させる重要な要素です。同胞意識が高まると、メンバーは自分たちが共通の目的や価値観を共有していると感じ、より積極的にコミュニティに参加しようとします。
同胞意識を高めるためには、以下のような取り組みが効果的です。
共通の目標設定: コミュニティ全体で共有できる明確な目標を設定し、それに向かって一丸となって取り組む。
定期的な交流の場の提供: オフラインやオンラインを問わず、メンバーが気軽に交流できる場を定期的に設ける。
成功体験の共有: コミュニティ内での小さな成功や進歩を積極的に共有し、メンバーのモチベーションを高める。
Peer Talkの活用
コミュニティ内でのPeer Talk、つまり対等な立場からの意見交換は、メンバー同士の信頼関係を深める上で非常に重要です。同じ目的や関心を持つ人々が集まる場所であるコミュニティは、情報共有や新しいアイデアの創出に最適な環境を提供します。
対等な立場からのコミュニケーションは、メンバーが自由に意見を交換し、互いに学び合うことを促進します。
信頼関係が築かれることで、メンバーはよりオープンに自分の考えを共有しやすくなります。
新しいアイデアや提案が生まれやすい環境が整います。
Peer Talkを活用することで、コミュニティはより強固な絆で結ばれ、持続可能な発展を遂げることができます。
コンテンツの自然な生成と共有
コミュニティ内でのコンテンツ生成と共有は、マーケティング戦略において非常に重要な役割を果たします。コミュニティメンバー自身がコンテンツのクリエイターとなり、その情報を共有することで、ブランドや製品に対する信頼と関心を深めることができます。
コンテンツの自然な生成と共有を促進するためには、以下のポイントが重要です。
メンバーが自由に意見や情報を交換できるプラットフォームの提供
コンテンツ生成を奨励するためのインセンティブの設定
メンバー間の相互作用を促進するイベントやキャンペーンの実施
これらの取り組みにより、コミュニティは自己持続可能なエコシステムとなり、ブランドへのロイヤリティや新規顧客の獲得につながります。
最初にすべきはリーダー探し
コミュニティの種となるリーダーの重要性
コミュニティを成功に導くためには、適切なリーダーの選定が不可欠です。リーダーは、コミュニティの方向性を示し、メンバーを鼓舞し、活動を促進する役割を担います。適切なリーダーがいれば、コミュニティは自然と活性化し、目標達成へと導かれます。
リーダーの特性としては、情熱を持ち、コミュニケーション能力が高く、メンバーの意見を尊重し、新しいアイデアを受け入れる柔軟性が求められます。また、リーダーはコミュニティのビジョンを明確にし、それをメンバーと共有することが重要です。
リーダー選定の際には、以下の点を考慮することが推奨されます。
情熱を持ってコミュニティ活動に取り組めるか
コミュニケーション能力が高いか
メンバーの意見を尊重し、新しいアイデアに対して柔軟か
コミュニティのビジョンを明確にし、それをメンバーと共有できるか
適切なリーダーを見つけることは、コミュニティの発展にとって非常に重要です。リーダーがコミュニティの核となり、メンバーを引きつけ、活動を促進することで、コミュニティは目標達成へと進んでいきます。
リーダーの特性と選定方法
コミュニティの成功は、適切なリーダーの選定から始まります。リーダーは、コミュニティの方向性を示し、メンバーを鼓舞し、活動を促進する重要な役割を担います。適切なリーダーを見つけることは、コミュニティの活性化と持続的な成長の鍵となります。
リーダーに求められる特性は多岐にわたりますが、以下の点が特に重要です。
情熱: コミュニティの目的や活動に対する強い情熱を持っていること
コミュニケーション能力: メンバーとの効果的なコミュニケーションができること
ビジョン: コミュニティの将来像を描き、それをメンバーに伝えられること
柔軟性: 様々な状況や意見に対して柔軟に対応できること
リーダーの選定方法には、以下のステップがあります。
コミュニティの目的と合致する価値観を持つ人物を探す
コミュニティ内外での実績や貢献を評価する
メンバーからの推薦や意見を参考にする
小規模なプロジェクトを通じてリーダーシップを試す
まとめ
この記事を通じて、マーケティングの観点から見た「コミュニティ」の重要性と魅力について深く掘り下げてきました。
コミュニティは、顧客同士の情報交換の場を提供し、ブランドへの忠誠心を高めるだけでなく、新しい顧客を引き寄せる力も持っています。また、コミュニティを通じて得られるフィードバックは、製品やサービスの改善に直接役立ちます。
さらに、コミュニティメンバーが自然とブランドのアンバサダーとなり、ポジティブな口コミを広めてくれることも大きなメリットです。企業がコミュニティを大切にし、その育成に力を入れることで、長期的な顧客関係を築き、ブランド価値を高めることができるでしょう。
今後も本アカウントnoteでは、「コミュニティ×マーケティング」の考察をいろいろUPしていきます。
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