#COCOAについて

 厚生労働省が新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA(ココア)」を公開して2か月近く経つ。

 利用者のプライバシー保護に過度に重きを置くあまり、本来の目的である感染者との濃厚接触を確認する手立てとして用をなしていない。早急な改善が求められる。

 アプリはスマホの近距離通信機能「Bluetooth」を使い、感染者1メートル以内、15分以上の接触した可能性がある場合にアプリより通知が送られてくる。

 人口の4~6割にアプリが普及し、濃厚接触者を早期隔離すれば、都市封鎖を回避できる効果があるという。

 アプリのダウンロード数は約1500万件と伸び悩み、アプリによる陽性者の登録は428件にすぎない。厚生労働省は濃厚接触を通知した件数を公表していないが、極めて稀であろう。

 個人情報についての取り扱いと「COCOA」をインストールする意味を丁寧に説明する必要がある。

 また、プライバシー保護に慎重になりすぎず、感染経路の特定がきちんとできる仕様に変えていくべきである。

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