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30分集中するだけの「鋼の時間」メソッド~次回準備の負担が劇的に改善する~
こんにちは、地方在中弁護士です。
最近、裁判が終わってから30分間は、次回の準備にひたすら集中する「鋼の時間」にしています。
— 地方在住弁護士@地方で悩む人を応援 (@chihoben) March 17, 2020
次回の準備に対するストレスが、自分でも驚くくらい軽くなりました。
会議や資格試験などでもこのノウハウは使えると思います。
だまされたと思ってお試しあれ。
先日、裁判の直後30分間、集中すれば
次回の準備に対する負担が劇的に改善する
というメソッドを紹介したところ、
ものすごい反響がありました。
(ツイッターを始めてここまで「いいね」とかリツイートされたのは初めてでした)
そこで、もうちょっとこのメソッドを掘り下げてみると面白いかと思い、
この30分の「鋼の時間」メソッド
のやり方や実践例を解説したいと思います。
1 「鋼の時間」メソッドとは
裁判の期日や、会議、試験などが行われた直後の30分間に、
次回に向けた準備だけに集中する
という単純なメソッドです。
ポイントなのは、この30分の間に、
仕事なら電話対応をしたり、
スマホをいじったりせず、
ひたすら集中するということです。
2 「鋼の時間」メソッドのメリット
このメソッドのメリットは、
次回の準備をしなければならない、というストレス
から解放されることです。
次回まで期間があると、その間、
「準備をやらなければばならない・・・」
という思いが、ずっと頭のどこかにもたげていると思います。
でも、ある程度準備していると、
「大体の骨組みはできているから、後は肉付けだけだ」
とリラックスできます。
そして、直前にすでに組み上がった骨組みにしたがって、
肉付けをするだけなので、
あまり頭を使わずに、楽に準備ができる
のです。
3 準備に時間をかけても大して結果は変わらない
このメソッドが有効な理由として、
準備に時間をかけても結果があまり変わらない
ということが挙げられます。
例えば、次回の裁判の日まで準備することになったとき、
長期間考えたり調べたりして、じっくり準備しようと思うことがあります。
しかし、なかなか準備に取りかかることができなかったり、
直前にあわてて徹夜とかして準備したとしても、
前回の裁判直後30分に準備した内容と、
時間をかけて準備した内容の
クオリティがあまり変わらないこと
が結構ありました。
したがって、
裁判の直後30分という
インスピレーションが働いているときの仕事の質が一番高い
だと考えられます。
4 「鋼の時間」にかける時間は人それぞれ
裁判の期日が終了した後、ほんの15分でよいので、次回提出する書面の骨子だけでも作成しておく。これだけで次回の準備書面作成が劇的に楽になる。この15分は、1ヶ月後の数時間に匹敵する、最高の投資である。
— 杉浦健二 弁護士@STORIA (@kenjisugiura01) February 20, 2019
杉浦先生は、15分という単位で「鋼の意思」により時間を確保されているそうです。
したがって、30分という方もいれば、
15分でもいいですし、1時間でもいいかと思います。
ただ、あまり短すぎると何もできなくなってしまいますし、
長過ぎると他の仕事ややることに支障が出てしまうため、
15分、30分、1時間くらいの単位
で実践するといいかと思います。
4 「鋼の時間」の確保の仕方
私は、裁判の直後60分の予定を必ず空けるようにしています。
そうすると、裁判所からの移動時間も含めると、
30分程度「鋼の時間」を確保することができます。
移動時間など、どうしても避けることができない時間があるため、
ある程度前後の時間に余裕をもたせておく必要があります。
そのため、
15分確保したい場合は、30~45分予定を空けておき、
30分確保したい場合は、60分ぐらい
1時間確保したい場合は、75分ぐらい
確保しておくと、「鋼の時間」を確保することができます。
5 「鋼の時間」で何をするか~実践例
【実践例】
— 地方在住弁護士@地方で悩む人を応援 (@chihoben) March 17, 2020
資格試験の「鋼の時間」
→模試の直後30分は間違え直しの集中する
会議の「鋼の時間」
→事前の打ち合わせ直後30分で準備する
など
「鋼の時間」メソッドは、色々な場面で使うことができると思います。
資格試験の場合は、
・講座の直後30分で復習・予習
・模試の直後30分で間違え直し
会議の場合は、
・会議の直後30分で課題解決の立案・計画
・会議の直後30分で次回会議の準備
仕事、資格試験、学校の勉強など、色々と使うことができると思います。
6 司法試験の「鋼の時間」
(1)短答式試験(マーク式試験)
私が、司法試験受験生だった頃、
特に短答式試験(マーク式試験)で実践していました。
当時はまだ30分ということは意識していませんでしたが、
模試や講座の直後に復習すると学習効率が高い、
というのはなんとなく感じていたため、実践していました。
短答式試験は、間違えたかどうかがすぐに分かるため、
間違え直しのやり方をパターン化しやすい
というのもありました。
(2)欲張らないこと
少し脱線して、資格試験の話になりますが、
短答式試験の間違え直しを効率よくやるには、
多くの問題の間違え直しをしようと、欲張らないこと
がポイントです。
短答式試験の模試などでは、最初の頃はたくさん間違えました。
でも、全部の間違え直しを30分で済ませることは量的に無理です。
そこで、
①全く分からなかった問題
→直後の30分で解説を確認
②全く分からない訳ではないけど、知識が不確かで間違えた問題
→直後の30分でできれば解説を確認し、無理なら後日に回す
③正解はしたけど、不安が残る問題
→後日に確認する回す
という感じで、
「鋼の時間」内にやるべきか問題かどうか優先順位
を付けていました。
こうすれば、
後日において、時間がなくて間違え直しをする時間を確保できなくても、
最低限、自分が分からなかった問題には対応できるようになります。
7 まとめ
「鋼の時間」メソッドをまとめると、
☑ 会議や講義などの直後、30分を次回への準備に集中する
☑ 30分の時間を確保するため、予定の枠として30~45分程度あらかじめ確保しておく
☑ メリットは、次回準備のストレスと手間の軽減
簡単で誰でも実践できて、
次回準備へのストレスが驚くほど軽減するため
騙されたと思ってぜひ実践してみてください。
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