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30分集中するだけの「鋼の時間」メソッド~次回準備の負担が劇的に改善する~

こんにちは、地方在中弁護士です。

先日、裁判の直後30分間、集中すれば

次回の準備に対する負担が劇的に改善する

というメソッドを紹介したところ、

ものすごい反響がありました。

(ツイッターを始めてここまで「いいね」とかリツイートされたのは初めてでした)

そこで、もうちょっとこのメソッドを掘り下げてみると面白いかと思い、

この30分の「鋼の時間」メソッド

のやり方や実践例を解説したいと思います。

1 「鋼の時間」メソッドとは

裁判の期日や、会議、試験などが行われた直後の30分間に

次回に向けた準備だけに集中する

という単純なメソッドです。

ポイントなのは、この30分の間に、

仕事なら電話対応をしたり、

スマホをいじったりせず、

ひたすら集中するということです。

2 「鋼の時間」メソッドのメリット

このメソッドのメリットは、

次回の準備をしなければならない、というストレス

から解放されることです。

次回まで期間があると、その間、

「準備をやらなければばならない・・・」

という思いが、ずっと頭のどこかにもたげていると思います。

でも、ある程度準備していると、

「大体の骨組みはできているから、後は肉付けだけだ」

とリラックスできます。

そして、直前にすでに組み上がった骨組みにしたがって、

肉付けをするだけなので、

あまり頭を使わずに、楽に準備ができる

のです。

3 準備に時間をかけても大して結果は変わらない

このメソッドが有効な理由として、

準備に時間をかけても結果があまり変わらない

ということが挙げられます。

例えば、次回の裁判の日まで準備することになったとき、

長期間考えたり調べたりして、じっくり準備しようと思うことがあります。

しかし、なかなか準備に取りかかることができなかったり、

直前にあわてて徹夜とかして準備したとしても、

前回の裁判直後30分に準備した内容と、

時間をかけて準備した内容の

クオリティがあまり変わらないこと

が結構ありました。

したがって、

裁判の直後30分という

インスピレーションが働いているときの仕事の質が一番高い

だと考えられます。

4 「鋼の時間」にかける時間は人それぞれ

杉浦先生は、15分という単位で「鋼の意思」により時間を確保されているそうです。

したがって、30分という方もいれば、

15分でもいいですし、1時間でもいいかと思います。

ただ、あまり短すぎると何もできなくなってしまいますし、

長過ぎると他の仕事ややることに支障が出てしまうため、

15分、30分、1時間くらいの単位

で実践するといいかと思います。

4 「鋼の時間」の確保の仕方

私は、裁判の直後60分の予定を必ず空けるようにしています。

そうすると、裁判所からの移動時間も含めると、

30分程度「鋼の時間」を確保することができます

移動時間など、どうしても避けることができない時間があるため、

ある程度前後の時間に余裕をもたせておく必要があります。

そのため、

15分確保したい場合は、30~45分予定を空けておき、

30分確保したい場合は、60分ぐらい

1時間確保したい場合は、75分ぐらい

確保しておくと、「鋼の時間」を確保することができます。

5 「鋼の時間」で何をするか~実践例

「鋼の時間」メソッドは、色々な場面で使うことができると思います。

資格試験の場合は、

・講座の直後30分で復習・予習

・模試の直後30分で間違え直し

会議の場合は、

・会議の直後30分で課題解決の立案・計画

・会議の直後30分で次回会議の準備

仕事、資格試験、学校の勉強など、色々と使うことができると思います。

6 司法試験の「鋼の時間」

(1)短答式試験(マーク式試験)

私が、司法試験受験生だった頃、

特に短答式試験(マーク式試験)で実践していました。

当時はまだ30分ということは意識していませんでしたが、

模試や講座の直後に復習すると学習効率が高い

というのはなんとなく感じていたため、実践していました。

短答式試験は、間違えたかどうかがすぐに分かるため、

間違え直しのやり方をパターン化しやすい

というのもありました。

(2)欲張らないこと

少し脱線して、資格試験の話になりますが、

短答式試験の間違え直しを効率よくやるには、

多くの問題の間違え直しをしようと、欲張らないこと

がポイントです。

短答式試験の模試などでは、最初の頃はたくさん間違えました。

でも、全部の間違え直しを30分で済ませることは量的に無理です。

そこで、

①全く分からなかった問題
→直後の30分で解説を確認
②全く分からない訳ではないけど、知識が不確かで間違えた問題
→直後の30分でできれば解説を確認し、無理なら後日に回す
③正解はしたけど、不安が残る問題
→後日に確認する回す

という感じで、

「鋼の時間」内にやるべきか問題かどうか優先順位

を付けていました。

こうすれば、

後日において、時間がなくて間違え直しをする時間を確保できなくても、

最低限、自分が分からなかった問題には対応できるようになります

7 まとめ

「鋼の時間」メソッドをまとめると、

☑ 会議や講義などの直後、30分を次回への準備に集中する
☑ 30分の時間を確保するため、予定の枠として30~45分程度あらかじめ確保しておく
☑ メリットは、次回準備のストレスと手間の軽減

簡単で誰でも実践できて、

次回準備へのストレスが驚くほど軽減するため

騙されたと思ってぜひ実践してみてください。


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