1受験勉強について 勉強法確立の必要性

■勉強スタイルの確立のために
 大学受験までの勉強は、教材や塾なども豊富にある上、仮に勉強がうまく行かなくても目標自体を下げることも許される世界での勉強です。
 《勉強法を確立する》ということを意識しないまま受験に臨み、漫然と成績に基づき進路を決めている受験生が多いと思います。
 合格のための「勉強法で迷う」ということはあまりなく、このこと自体がピンと来ないかもしれません。

 これに対し資格試験などでは「ある試験に受からなければならない」、「絶対合格したい」、「この職業につくには、この学校に入らないといけない」という状況があります。
 しかも浪人中の学習や、何度も不合格を繰り返すような試験に向けた学習をする中では、「自分のしている勉強自体が間違っているのではないか」という不安に襲われます。
 特に、一定時間学習をしているのに、結果が付いてこないときは、不安な気持ちはひとしおです。

 このような状況では、勉強をしても目標に向かって進んでいる実感がなく、次第に勉強が身に入らなくなってしまいます。
 結果がでない以上、「今の勉強時間では足りないんだ」、「もっと予備校の授業を受けた方がいいのではないか」という結論になり、体力的、精神的にいっぱいいっぱいまで、時間を勉強に費やし、日々の学習継続自体が苦しくなっていきます。
勉強をしている人ほどこういう心理に陥りがちです。

 心理的には、迷路で同じところをグルグル回り続けているような気持ちで日々を過ごすことになります。
 そのため、体力的、時間的、金銭的な事情と相まって、ついには挑戦をギブアップしてしまうことになりやすくなります。

■グレートワンパターンを作る
 こういう時にどうするべきかと言うと、自分に合った勉強法を確立して、ただそれだけに邁進するということが大事だと考えています。
 他人の作った特定の勉強法に従うのではなく、自分に合った勉強法を微調整しながら作るのです。職人が自分の作品を作るように、自分の勉強法、スタイルを作るのです。
 各論の勉強法ではなく、総論的な話です。

 一心不乱な勉強は、長期間続きません。せいぜい1年でしょう。短期集中型で一心不乱の勉強も悪くありませんが、それで結果を出している人は、このnoteを読まないでしょう。

 このnoteは、一心不乱に勉強してみたけれども、結果がでず、もうどうしたらいいのかわからなくなっている人に向けて書いているつもりです。

 難関試験の受験勉強は、遠くへの旅行や、探検に行くことに似ています。準備をして、ルートを決めてから進むのです。地図が無いまま出発しても、今どこを走っているのかもわからなくなり、同じところを走っているのではないかという不安に駆られ、立ち止まって途方に暮れることになります。

 繰り返しになりますが、道標がないまま勉強をしても、不安になります。近場に行くなら地図を持たずに出掛けても問題ありませんが、遠くの目的地に迷わず行くには地図が必須です。地図があるから不安にならずに運転できるのです。

 何年も同じ勉強をするのは不安です。多少でも自分の成長を感じられるうちはいいですが、そのうち成績は伸び悩みただ同じところをグルグル回っているような感じになります。自分の勉強方法自体が間違っていて、全く見当違いなことをしているような気持ちになるのです。

 目標に向かって進むとき、自分のすべきことに迷いがないということは、実はものすごく強いことです。勉強法を確立することの必要性はこういう気持ちの人にこそあります。

 勉強法が確立し、迷いがなくなるだけで、日々の勉強が心理的に楽になります。心理的に楽になると、継続が苦しくなくなります。継続できると自然と成果が出やすくなります。
 勉強法の確立ができる前とできた後では勉強に対する姿勢が違い淡々と勉強できます。ただ迷いがないと言うだけで勉強は格段に楽になります。
 自分自身がどうやって自分の勉強法を作っていったか紹介したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?