12私の勉強法2-1 演習中心主義

 私の勉強法は演習中心です。他の人にも、日々の勉強を演習で進めることを勧めます。
 何を当たり前なことを、と思うかもしれませんが、何度も不合格になり、いろいろ試して、やっぱり問題演習抜きに効率的な受験対策はあり得ないとの結論に至った上での「やっぱり演習中心主義」です。
 演習中心に学習してるのに成績が伸びない人は、別の問題点があると思うので、演習中心であることは変えないで欲しいと思います。

 ここで言う演習中心主義とは、
・インプットの段階から問題集を解いていくこと。
・目標とする試験の過去問を中心教材として学ぶこと。
・過去問で良く出題されるところを中心に学び、出ないところは思い切って勉強しないくらい勉強量にメリハリをつけること。
・これと決めた問題集を何度も反復して演習すること。
と言うような意味です。

 もう少し説明すると、単に、勉強で問題集もやってる、ということではなく。
 インプットのテキストとしても問題集を使い、演習しながら知識を入れていきます。
 少し極端な表現になりますが、読み物として教科書は使わず(別のノートにしますが、最初にごく薄いテキストは読むべきです。また辞書や確認のための教科書の有用性は否定しません。)、また、自分のノートは作りません。
 問題集を教科書にして、問題集をノートにするというやり方です。


■反復演習をするメリット

1 今の自分が「できること」、「できないこと」の区別をつけられること。
 反復演習は自分が解ける問題を繰り返し解いて、「今日も解けた」と確認するものではありません。
 日々の勉強の目的の一つは弱点克服です。演習を通じ理解していないことを知ること、「今の自分は、この問題が試験で出たら解けないのだ」と知ること、「どうすれば解けるようになるか」を考えることが大切になります。
 したがって、「何が解けたか」以上に、「何が解けなかったか」を知ることが大事で、その上で、「できないこと」を潰すように学習を進めます。
2 自分がミスをするパターンをみつけられる。
3 出題頻度と学習量が比例するので頻出問題をよく学べることになり、勉強量にメリハリがつけられる。
4 試行錯誤の記録を残せること。演習の際、どういう思考で回答に至ったか、現場での思考を記録に残せます。特に何度も同じ問題で間違うような場合には、ミスパターンの把握だけでなく、思考のパターンも確認できます。
5 筆記をすることで、単に読むよりも記憶の定着がしやすい(ノート作成の代替が可能)
6 本番に近い時間配分の参考になる。一つの問題を解くのにどのくらいの時間をかけているのか知ることができます。時間がかかりすぎるようなら捨て問題だと考えるきっかけになります。
7 総復習の際の時間短縮。見た瞬間に解けるとわかる問題を日々の学習範囲から外していく(日々の学習では解かなくてもいい問題として飛ばす。)ことで、反復するたびに学習範囲が減っていき短時間で総復習できるようになる。
 受験勉強は忘却との勝負です。総復習が短時間にできることは重要です。
8 勉強範囲の限定。過去問や標準的な問題集に載っていないような問題は、他の受験生も知らない問題と判断し、勉強範囲から外すことができる。というか自然と外れる。

 基本的な問題に限定して反復演習し、そこから出題されたら絶対に間違えない状態にする。

 これが「基本重視+演習中心」です。この問題集の範囲から出れば他の受験生には絶対に負けないという自信を持って試験に臨める状態を作る。
 そうすると意外なほど、その範囲から出題されることがわかります。

 基礎問題の絶対的自信を身につけてから、少しずつ演習範囲を広げることはあり得ると思いますが、基礎があやふやなまま守備範囲を広げると、苦手だけが増えていくことになります。とにかく演習を通じて基本事項を徹底的に習得することが重要です。

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