見出し画像

国際カップルがなぜ会えないのか

最近Twitterやまとめサイトで国際カップルが会えない!と嘆いてるのを見かける
一応自分の相手も外国人なので2年ほど会えていないが、現状について一部誤解があるようなので(誰も見てないと思うけど)暇なので書いてみる

前提として私は日本の水際対策は正しいと思うし規制を緩める必要もないと考えている
そりゃ殆どいない国際カップルに配慮する必要はないだろうし国民全体の安全を優先するのは当然だろう
(ビジネス目的はもう少し融通きかせても良い気がするけど)
なのでこの記事を読んだ人には「大変そうで草」位に思ってくれたら十分で同情や理解してもらおうとは思ってない

本題だがなぜ多くの国際カップルが会えないのだろうか。
それはざっくり書くと以下の為だ
※自分で調べた限りの所感なので間違い等があるのは許して
 A.相手に日本へ来てもらう
   ⇨規制上ほぼ不可能
 B.自分が相手国へ行く
   ⇨3つの条件を満たす必要有り
     ①相手国が日本人を受け入れている
     ②休みを20〜60日程度取れる
     ③最低でも20〜50万円程度を用意できる
Aの手段が絶望的である以上、Bしか選択肢にならないのだがこれが中々にハードルが高い
「愛があるならそれ位どうにかしろよボケナス」と思われるだろうがそれはその通りなので何にも言えない
しかし学生や社会人であればそれなりに難しそうな条件だなぁとは思って頂けるだろうか
ではそれぞれ理由を詳しく書いてみよう

A.相手に日本に来てもらう

これが事実上不可能なのは対象が”カップル”だからである
現在日本への入国が認められているのは「特段の事情」がある外国人だけだ
この規則が曲者で配偶者が日本人である場合や人道上止むを得ない人、日本の発展や文化の為にどうしても必要な人じゃないと入国許可がおりないのだ
つまりカップルという曖昧な理由では死んでも許可が降りない訳である
それならさっさと結婚すればと思われるだろうがまぁ2年も会ってないのにその決断をしろと言うのも酷であろう、両家の家族の理解を得るのも難しいだろうし
そういう訳で相手を日本に呼ぶことはカップルという前提がある限り不可能なのだ

B.自分が相手国へ行く

これも中々難しい
最初に示した3つの条件をも少し詳しく説明してみる
①相手国が日本人を受け入れている
コレは単純で来ちゃダメよと言われてる国にはひっくり返っても入国する事はできない
ここでNGが出るともうどうしようもない
②休みを20〜60日程度とれる
コロナ禍では隔離期間が非常にやっかいである
相手国、日本それぞれで発生する為だ
例えばベトナムなんか一時期自主隔離含めて1ヶ月も隔離期間があったのでもうえらいこっちゃである
最低20日としているのは相手国で隔離がない場合だがそれでも日本での原則14日間の隔離は発生してしまう。現地滞在5日としても20日程度は必要になる
のでどうしても長期の休みを取らざるを得ないのが現状だ
(ex.相手国隔離14日+現地滞在5日+日本隔離14日これだけでも1ヶ月を越す)
③20〜50万程度用意できる
コロナ禍の渡航は金がかかる
ザッと考えただけでも大体以下のような費用が渡航費とは別に必要になる
(状況によって不要な場合もある)

・渡航前のPCR:3万…指定された方法しかダメなのでこれくらいの金額になる
・相手国隔離費用:8万〜20万…勿論ない場合もある
・帰国前のPCR:3万…コレは現状必須
(関係ないが日本指定の陰性証明書しか認めないんだから!と政府が可愛い所を見せてくれちゃってるので現地で対応してくれる病院を探すのが非常に大変)
・日本隔離費用:10万…自宅隔離や指定国帰りの場合は不要(国が立て替えてくれる)
・(自宅隔離の場合は)家までのレンタカーやハイヤー代:最大10万?…移動手段として公共交通機関は使えないのだ、家族が迎えに来てくれるのは確かOK

まぁ大体コロナ関係で数万〜数十万の出費は覚悟する必要がある
それに加えて航空機代、現地滞在費用があるので合計でやはり20〜50万は必要になるだろう

ツラツラと書いたが相手国へ行くのは中々にしんどいのだ
特に学生さんだと金銭面、社会人だと休みの観点で難しいだろう
帰国後の隔離も成田や関空の周辺に家があればいいが無ければ問答無用でホテル行きだ

つまり渡航出来ない事はないがそれなりに大変という事である。
なので会えない国際カップルが沢山いるのはこう言った事情があるとフーン程度に思ってくれると嬉しい
因みに上の要因には書かなかったが他にこんな事情も考えられるだろう
・隔離期間を病気などが理由で耐えられない
・近親者に高齢者がおり、リスクをとれない
・未成年
自分は国外国内隔離それぞれ経験した事があるが普通にシンドイのも事実だ(運動できないし毎日弁当になる)

最後になるがこのコロナ禍でライフプランが狂ったり周りが結婚し自分はどうなるのかと不安に思っている国際カップルは多くいるだろう
確かにそういった関係を選択した自分に責任はあるが、正直2年間も会えず、次いつ会えるか目処も立たない状況は耐え難いものがある
しかし、再開した時の喜びを想像し現状は耐えるしかないのだ
数年後に近所のカフェであんなこともあったね、と笑い合える日を願って今日を過ごしていこうではないか
全ての国際カップルが1日でも早く再会できる日を願っています
ではまた

以下更に暇な人向け
〈隔離について〉
・日本の隔離を3日にするのは企業等の後ろ盾がないと不可能なのでカップルは適用する事ができない
10日に短縮することは3万のPCRを受ける事ができれば可能だった(今は措置が停止されたけど)
〈会えない間の連絡について〉
この点は時代が進んでいて良かったと思う
国際電話でなくLINEなどで無料で話せるからだ
しかし2年間もWEBでしか会えないのはきつい
特に周りがデートや結婚してる時は思うところがでてくる
あと時差がきついカップルは大変そう(私は10時間くらいある)
〈今後について〉
正直再会を急ぐなら結婚するしかないとは思う
今回のオミクロンの流行で本当に先行きが読めないと痛感した
年末相手の国へ行く予定をしていたが多分ダメだろう…ぴえん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?