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別れる決心 映画感想

別の映画を見に行ったときの予告で流れていた「別れる決心」
とても気になって見に行きました。

韓国映画に疎くてあまり見たことがなく、監督を調べるとかなりバイオレンスな感じの作品が並んでいてそういう映像が苦手なので大丈夫かな?と思っていましたが、評判を見るとそういうシーンはほとんどないということで見てきました。

語彙力不足でどんなに頑張っても大事なシーンのネタバレになってしまうので、ご注意ください。
ラストシーンとかどう感想を言ってもネタバレになってしまう…。


感想


という訳で感想です。

映像の撮り方が独特ですごいなぁと思いながら見ていました。
ソレを監視するシーンでまるでヘジュンがすごく近くにいるような描写とか、登山シーンの2人を交互に描写するところとか。
今までに見たことがない映像で新鮮でした。

ヘジュンはソレと出会わなければよかったのかなぁとか。
でのソレはヘジュンと出会えて良かったんだろうなぁとか。
結局ヘジュンもソレに出会えて良かったよなぁ…?とか色々な感想がわいてきてグルグルしてしまいます。

スマホやスマートウォッチの使い方もうまいですよね。
感情を昂らせながらスマホに中国語で喋っても、翻訳されてスマホから流れている韓国語の音声は平坦っていうのがまた…話の意味は分かるんでしょうけど意味より先にあるソレの気持ちとかまでヘジュンは理解できていたのかなって考えると切ないです。

ヘジュンってお仕事はできるんでしょうけど、それ以外がちょっとポンコツな感じがしました。週末婚している奥さんの話のなかで何度も「主任が…」って出てくるのに全部聞き流しちゃってますし。完全に主任のことちょっと気にしてるの分かるじゃんって。もう少し奥さんの話聞いてあげてよ、夫婦生活継続させたいならさぁ…とか謎目線で思っていました。
パク・ヘイルさんのその辺りの表現がとてもうまかったです。

ソレは本当にヘジュンの未解決事件になれましたね。
良かった…んだろうなぁ…。
行動に迷いがなく最後まで強かったなと思います。
(見えてない部分で迷っていることはあったと思いますが)


最後のシーン、めちゃめちゃ好きです。

ソレは海へ消え、ソレが掘って山のようになった砂は波で崩壊する。
なんでこんなん考えられるのか。天才なのか。
最後のシーンは余白があって、あれからどうなったのかというのが何パターンも考えられて観客の捉え方次第なのが好きです。

私は見ていた時はソレは死にヘジュンは崩壊した、と捉えましたけど、実は間一髪ソレを助け出せていて2人で仲良く生きていく可能性もありますし、ヘジュンも波にのまれて死んでしまったかもしれないし、2人どちらも見つからず2人で1つの未解決事件になっているかもしれない。
ラストカットの後を想像するのがすごく楽しいです。

映画見ているときは(ヘジュン!足元、足元見て!ソレ、あなたの足の下だから!間に合ってくれ…)とか祈りながら見ていました。


映画を午前中にみて、移動して午後は全身脱毛してきたんですけど映画のことを色々考えていたら秒で終わりました。

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