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[読書メモ]博報堂クリエイティブプロデューサーが明かす 「質問力」って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです。

「質問力」とは、対話によって仕事を有利に進めるための最強スキル

▼質問の型

①主語を「あなた」にする

「私は〇〇と感じました。あなたはどのように感じましたか?」と、自分が感じたことを自己開示してから質問する。
そうすることで、相手の会話量が増え、相手の考える時間も期待値も増えていく。

②5w1hで質問する

いつですか?どこですか?誰がですか?何をしたんですか?なぜですか?どうすればいいんですか?をベースに質問を組み立てる

③タテ型ドリルで核心に迫る

5w1hを活用して、同じテーマをタテに3回深掘りする。

④現実と理想のギャップを浮き彫りにする

1. 現実を認識する
2. 理想を語る
3. その落差を埋める方法を考える

この1-3を質問に応用する。
例えば、

1. 現状をどのように考えていますか?今の状況はどうなっていますか?
2. 理想の姿はどんな形ですか?最終ゴールはどこにあるんですか?
3. そのギャップをどうやって埋めますか?どうやったら埋まりますか?

▼使えそうなテクニック

①起承転結法

「起」で、質問の前提を語り、「承」で、具体的な質問内容を示し、「転」で自分の見解や意見、疑問に思っている点を明確にする。
そして、「結」で相手に答えてほしいポイントを念押しする。

例えば、

起「桃太郎の誕生について質問します」
承「なぜ桃太郎は、桃から生まれたのでしょうか」
転「人間はお腹の中から生まれるので、桃太郎は人間ではないと思います」
結「桃太郎が何者かについて、あなたのご意見を聞かせてください」 

下手な「質問」は、

「どうして、桃太郎は桃から生まれたんですか?」と「承」だけ質問する。これだと「質問」の範囲が広すぎて、的確な答えが返ってきません。
「転」で、自分の考えた過程やこの質問をするに至った理由があってこそ、質問の意図や背景がクリアになる。

②ポポネポの法則

ポジティブな話しを2回続けたあとに、ネガティブな話を一度入れる。
そして最後をポジティブで締める。

例えば、

ポ「私は今のままでいいと思いました」
ポ「わかりやすいし、まだ誰も考えていないものだと思います」
ネ「ただ、予算が心配ではあります」
ポ「でも、外の人間としては、とても斬新に感じました」

ねらいは、ポジティブ部分でクッションをいれてネガティブ部分の話しを聞き出すため。

③「〇〇ということは?」

「〇〇ということは、どういうことですか?」と尋ねることで、散らかっている話しを相手自身にまとめさせることができる。

まとめた話しをしてもらったあと、「すると、どうなりますか?」と質問することで、話の方向性を相手に想像してもらう。

気をつけないといけないのは「今の話、わかりません」などの言葉は「もうちょっとわかりやすく説明しろ」というニュアンスになる。
それを聴いた相手は同じ話を詳しく話そうとし、結果、話が長くなって時間だけがとられてしまうので、注意したほうが良い。

ちなみに、「つまり」というのは結論をのべるときに使う言葉で、話者本人が言う言葉。

他人が「つまり、どういうことですか?」「つまり、何がいいたいんですか?」などと使うと、相手にとってマイナスなニュアンスとして伝わってしまう。

話者以外の人が使用する場合は、「つまり、こういうことでしょうか?」と、「あなたの意見を私なりにまとめると、こうなりますが合っていますか?」というとき。

▼印象に残った言葉

『質問力』は、『どうして』と問うて分析する力がある。さらには『どうしたら』と自問して、問題を解決に向かわせる力もある。
『質問力』というのは、ただ質問するだけじゃなく、その問いに対する『自分なりの答えを持つ』ところまでの力なんです
何事も最後が大事。『質問』に関しても、最後の問いかけが記憶に残る。   だから、次回までによく考えておいてほしい質問は、最後に持っていくこと。


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