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マネジメント失敗談 チームから抜けて。と大先輩に言った話

こんにちは!
マネジメントyoutube「ポケカルビジネスTV」のヒガキです

皆さんは、面と向かって誰かに
「あなたとチームは組めない、降りてくれ」といったことありますか?

僕はあります。

生意気ざかりの20代のころ
結果にこだわりまくった結果、言ってしまいました。
相手にも許してもらっているのですが、今となっては穴があったら入りたいくらい恥ずかしい話です。

年上の大先輩の突然異動


まだマネージャーになってなく、平社員だったある日のこと
他部署で役職付の大先輩が、僕が所属する部署に異動になるという事例が。

へ?あの人が?
WEB系の知識あったっけ?

当時の僕の部署はWEB制作・マーケと少し専門的な部署に所属

もちろん彼は専門的な知識もスキルもないし
失礼ながら、PCやインターネットに対しての知識・スキルも平均以下でした。。。

そんな彼が配属されてすぐに
機能改善のプロジェクトが立ち上がり
僕(リーダー)と彼(メンバー)の2人でプロジェクトチームを組むことに

まずはカスタマー調査をして

課題を発見

うち手を検討し

すべき機能改善を提案する。というミッション。

これならWEB関連の知識は必要ないし
ターゲットに近いネットリテラシーの低い彼はうってつけ(褒めてます)

というわけで、早速MTGを行い
プロジェクトスタート。

まずはカスタマー調査をして課題を洗い出しましょう!ということで
カスタマーアンケートの設計をスタート

ターゲットにどうやってリーチするか?
どんな質問項目にするか(何を聞きたいか?)
をMTGですり合わせた後は、
具体的なアンケート案をお互いに宿題にして持ってきましょう。
ということに。

そして翌週お互いの宿題をすり合わせていると

全然アンケートになっていない。。

「点数聞いて終わりだと、何が良かったのか?悪かったのか?わかりませんよ。」
「ネットリテラシーの質問をしないと、回答者がターゲットかどうかわからないです」

こうやって、こうして、こういうアンケートにするんです。
一つ一つ赤入れをしていって、アンケートを作りました。

「…ヒガキのそのまま使えばよかったね。」

ぽつり、申し訳なさそうに彼が言っていたのを覚えています。

それから
アンケートの修正→実際に回答募集→回答の集計
と進むたびに、

彼がやってきた成果物に対して、
赤入れをしていく日々が続いていきました。

なんできちんとやってこないんだろう。。
この赤入れはいつまで続くんだろう。。。
これなら自分でやった方が早いし、楽だ。。

当時、他にもプロジェクトリーダーをしていたので、そこそこ忙しく
この赤入れの日々から生まれる黒い気持ちがジワジワと僕の心を覆いつくしていきました。


そしてそんなある日、怒りが爆発してしまいます。


宿題を忘れてきた彼に、あなたと仕事をしたくないと言い放つ


赤入れの影響により、どんどん遅れるスケジュール
いまいち出ないスピード感
巻き取って仕上げる二重の手間

ある段階から、宿題を分けるようにしました。

難しいものは自分
簡単なものは彼

彼のものはMTG内でブラッシュアップして完成させればよい。

そう考えるようになっていたのです。


そんなある日のこと、

彼が宿題を忘れてきたのです。

その瞬間なにかが切れてしまいました。

「じゃぁMTGやめましょう。時間の無駄なので。
というか、一緒にやっている意味がないです。
一人でやった方がよっぽど早い。
申し訳ないですけど、一緒に仕事できないです。○○さん(当時の上司)に今すぐこのプロジェクトから降りたいと言ってきてください。」


「…本当にごめん」

彼はそういった後、本当に上司に「降りたい。」と伝えに行きました。。。


宿題はやって来なかったのか?来れなかったのか?

今、思い返すと
宿題をやって来なかった彼の気持ちはこうだったのではないか?
と思います。

宿題をやってくる気力がもうなかった。

度重なる赤入れ、作っても作っても否定され修正されている状況
そして明らかに簡単な部分の担当に切り替えられたこと

どうせ作っても。。。
とモチベーションが凹んでしまったのではないか。

僕がOKする正解探しにつかれてしまったのではないか。

宿題はやって来なかったのではなく
やる気力を僕が奪った結果、やって来れなかったのではないか。

宿題をやって来なかった原因は僕にあったのだ。


否定という毒


今、マネジメントをしていて思うことは、
否定による影響は、めちゃくちゃマイナスである。ということ。
やる気をそぎ、本来の目的を完遂することより、上司からOKをもらえることを優先してしまう。
まさに否定という毒に侵されてしまうのだ。

とはいえ、
相手に否定と受け取られないようにコミュニケーションをするのも僕は苦手指摘したつもりが相手を傷つけてしまうことも。

そこで今重要視しているのは
相手がやりたいと思うコミュニケーションになっているか?

この指摘の仕方で、よし直そう!と思ってもらえるか。

失敗もするけれど、「否定の毒を作らないよう」意識して今日もマネジメントをやっていこうと思います。





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