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「会津ワイン黎明綺譚」を読んで

こちらの著者、福島太郎さんでございます

私の先日のふくしま逢瀬ワイナリーの記事でも紹介した通り、
福島を愛し、福島に生きる男なのです

本日こちらの著書を読了いたしました
先日は光流るる阿武隈川を読み 
以前は恋する旅人も読ませていただきました

今回の会津ワイン黎明綺譚は新作のほやほやですし、読んですぐに何か感想でも…と思っていたのですが、そもそも福島さんの書籍は順を追って読むのがおすすめとの事
ワインが登場する最初のお話
元宮ワイナリー黎明奇譚をまだ読んでおらんのです
もはや「順」がぐちゃぐちゃでございます…
うーん…
こちらを拝読してから福島さんの様々なギミックや共鳴させている部分を感じ取れることができれば、それから感想を書くのが良いかしら…
などと考えていました

が!


読むのが遅い私…もたもたしていたら「旬」が過ぎてしまうわ!
「鉄は熱いうちに打て」とnoteで何度も目にした言葉です

どうせ大したことも書けないのだから勿体ぶってどうする!
と言うことが私の結論でございます…

さて…やっと本題です

いくつか福島さんの作品を読ませていただき、共通するのは
景色の描写の美しさ
登場人物の真っすぐな心
目標に立ち向かい前へ前へ進んで行く様子
などなど
魅力的な部分が沢山あります

今回の会津ワイン黎明綺譚は、会津を舞台にワイン用のブドウを作る青年と役場に勤め地元の発展に尽力する青年、そして東京から祖母の愛した会津へのあこがれを抱きやってきた桃ちゃんの物語です

物語の序盤には主人公の桃ちゃんが
東京から車で会津に向かう様子が描かれています
私は福島へ足を踏み入れたことがありませんが、著者の書く福島の景色はとても魅力的で澄んだ空気や自然の香りがしてくる気さえしていました

国道49号線を桃ちゃんは進みます
お父さんが前もって進むルートのアドバイスをくれたからです

その場所を知らない私は
そうだGoogleマップで見てみよう
と思いました
おもむろにスマホのマップを開き、検索ワードを入れます
「猪苗代湖」
49号線と猪苗代湖がスマホに表示されます
ストリートビューへと画面を切り替えた私は、その中の「自分」を
桃ちゃんと重ね合わせながら会津への道のりを進みます

もちろん実際に見るものとは雲泥の差ではあるでしょうが、物語の中に出てくる「磐梯山」「中山峠」「磐越西線」などの景色を少しだけ視覚で味わいながら…

物語は桃ちゃんが会津の町の人に愛され、町の人々と共に町が盛り上がっていく様子が気持ちよいほどに駆け抜けていきます
そこに甘酸っぱい恋の様子なども織り交ぜながら…

爽やかで、けなげで、温かくて、勇気の出るそんな物語でした
福島太郎さんの作品は、読めば読むほど福島への憧れを抱かせてくれます
私もいつか、「聖地巡り」がしたいなぁと考えております
その際には、書籍を胸に抱き目を潤ませて著者にサインをいただきに行くという文学少女ごっこをしたいと思います(怖い)
おさげ髪が最適ですが、私はショートカットです!残念!

引き続き、ほかの書籍も読ませていただきたいと思います