BUMP OF CHICKENについて
初めて聴いたのは中学生の時だった。
当時、我が家では勉強時間に兄が持っているCDをかけるのが習慣になっていた。
B'zやMr.Children、THE BLUE HEARTSなど。
高校生の兄が好きだったミュージシャン。
そのひとつがBUMP OF CHICKENだった。
かけていたのはアルバムの『jupiter』。
私はその中の「ダンデライオン」という曲がとても好きだった。
寂しがりやで孤独なライオンと太陽によく似た「お前」の歌。
優しくて切なくて悲しくてでもあったかい。
そんな歌詞の物語がとても好きで何度も何度も聴いた。
それからも兄がCDを買ってくる度に聴いた。
「スノースマイル」ではコートのポケットに一緒に手を突っ込む2人の姿に憧れて。
「K」では黒猫の物語に感動し。
「車輪の唄」ではこんな恋愛をしてみたいと思った。
しかし、大学生になると兄の興味はBUMPから離れていった。
それと共に私もBUMPを聴かなくなった。
音楽プレーヤーには昔入れた曲だけがぽつんと残り、新しい歌はTVの音楽ランキングでちらりと聴くのみになった。
そんな私がしばらく経って、社会人になり、またBUMPを聴き始めるようになった。
きっかけはゲームだった。
3DSのゲームで『大合奏バンドブラザーズP』というものがあった。
そのゲームではインターネットを使い、知らない人たちが集まって合奏をすることが出来た。
演奏をする曲はランダムで選ばれた3人が選曲するようになっていた。
いつも通りゲームで遊んでいた私はその日選ばれた一曲がとても気になった。
知らない曲。
でも、演奏しながらとてもいい曲だと思った。
それがBUMPの「66号線」だった。
原曲を聴いてみたい。
そう思った私はその曲が入ったアルバム『COSMONAUT』を借りた。
聴いてみて驚いた。
あれ、BUMPってこんなにカッコいいバンドだったっけ?
バンドのサウンドが心地よく響く。
ボーカルの藤原さんの歌声に魅了される。
そして、何より歌詞の内容がグサグサと心に刺さる。
消えていた火は一気に燃え上がった。
それまで聴いていなかった曲を遡り聴きまくった。
昔聴いていた曲も改めて聴いた。
タイミングの良いことにその時は全国ツアーBFLYの先行抽選が行われている時だった。
この人たちの演奏を歌声を生で聴きたい!
気合いを入れて申し込みをして、幸運なことに4月10日の京セラドーム公演に行けることになった。
その日は藤原さんの誕生日公演だった。
ライブは楽しくて楽しくて楽しかった。
PIXMOBを手首にはめて腕を振り上げ、終始ニコニコしながら曲を聴いた。
サプライズで用意されたお誕生日Tシャツ。
最後には藤原さんが「はじめてのチュウ」を弾き語りしてくれた。
幸せな時間にBUMPのことが大好きになった。
それからはチャマさんのSNSをチェックするようになり、深夜ラジオ「PONTSUKA‼︎」を聴くようになり。
今では楽曲だけでなくメンバーの人柄も好きになった。
謙虚で優しくて
お互いに尊敬しあっていて
仕事仲間としてではなく、友達として幼なじみとしての時間もちゃんと持っている
そんな4人の姿にいつも温かい気持ちになる。
これからもそんな4人の姿を見たいと思うし、そんな4人の生み出す楽曲を楽しみにしている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?