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掌編小説「かつての天才は」(150字)

生まれてすぐの頃から、周囲の言葉を理解していた。読み書きが出来るようになるのも、そう時間はかからなかった。

天才と呼ばれ、良い気になっていた。

しかし。この社会に出てみれば、私などはただのサルでしかなかったのだと気づく。

後悔先に立たず。

ヒトに転生など、するものではなかった。




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