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9/16(木) イライラしたら「影」について考えよう

 なんでこんなことを言うんだろう。

 なんでそんなことをするんだろう。

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 そんな風にイライラしたとき、必ず考えるのは心理学の講義で習った「影(シャドウ)」のことだ。

 影(シャドウ)とは、認めたくない自分の側面だ。

 いつだって10分前行動を心がけているマジメなAさん。彼の影は時間にルーズなAさんだ。

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 Aさんにとって遅刻は大問題なので、時間にルーズな自分なんて許せるわけがない。

 だから自分のルーズさ(影)を意識の外に追いやってしまう。そしてAさんは「自分の中にルーズさなど存在しない」と思い込む。

 抑え込まれたAさんのルーズさは、他人の姿を借りてAさんのもとにあらわれる。

 ルーズな他人を前にして、Aさんはイライラしてしまう。なぜなら自分が抑えこんだはずの影を見せつけられるからだ。

※一連の説明が適切かどうか自信がないのでお気づきの点があればコメントください。

 他人にイライラしているようで、実際は自分自身の影にイライラしているのだ。

 そう考えると、「イライラさせる他人」ではなく「イライラしている自分」へと焦点が切り替わり、苛立ちが落ち着く。

 今日の私がイライラしたのは、「もう無理!自分の仕事が全然できない」と騒ぎ立てる同僚を見たときだった。

 彼が私に嫌な思いをさせたのではなく、私が勝手に自分の嫌な部分(もう無理だと騒ぎたい自分)を彼越しに感じてイライラしているだけなのだ。

 「もう無理!」と騒いでもいいじゃないか。助けを求めることはダサくない。

 ひとり静かにボロボロになって力尽きてしまうよりよっぽどいい。そうやって職場を去った人たちは少なくない。(ひとりで苦しんでいた人たちを「なぜ助けを求めなかったのだ」と責めたいわけではない)

 彼に対して「無駄なお喋りをやめて仕事に集中してみたらどうか?」とか、「時間をかけるべき仕事とそうでない仕事を見極めたらどうか?」とか、いろいろと思うところはある。

 だが、彼が今「もう無理!」なのは間違いないのだ。「もう無理!」なときは「もう無理!」と叫んでいい。

 そうやって叫ぶ誰かがいれば、「どうした?」と駆け寄る誰かがいる。そういう職場がいいじゃないか。

 他人を許すということは自分を許すということだ。私だって助けてくれと騒ぎ立てていいのだ。

 もう無理!!!!

 助けて!!!!

 働きたくない!!!!

 そもそもこんな風に叫ばなくてもいい職場がいい。

 ぜったいみんなで団結しようね。(赤い旗を振りながら)

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