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大学生活と奨学金返済

私の家は裕福ではない。大学に行く為には、奨学金を借りなければならなかった。

高校では何とかそこそこの成績をキープし、親の所得も考慮され、無利子の奨学金を借りる事が出来た。残念な事に、支給型(返済しなくていい)を借りられる程の学力は持ち合わせていなかった。

大学は県外。奨学金は家賃を含む生活費の為に使った。学費は親が出してくれた。奨学金は、県外私立大学で月63,000円。総額は3,024,000円。利子が無いだけ有難い。

奨学金は主に家賃で消えて行く。食費は、大学の学食で食べれば安く済むし、晩御飯は部活帰りに先輩達が奢ってくれた。自炊はそんなにしない。たまにしても、カレーと味噌汁と目玉焼きくらいしか作らない。お茶漬け・納豆ご飯・卵かけご飯が多かったりする。質素過ぎて「一体、何を食べてるの?」と言われたこともある。服にはお金をかけなかった。自宅近くの古本屋で現実逃避が日課だった。奨学金よりも、たまに送ってくれる仕送りから使っていた。

部活で必要な経費等もあり、アルバイトも少しした。1年もやっていない。得られたのは、お金とコンビニなどの接客業は向いていないという事だった。高校まで帰宅部だったので、部活でも多少浮いてたかも知れない。集団行動も苦手。学ぶのも遅かった。

大学生活も無事4年で終わり、運良く就職先も見つかった。大学の時の質素な生活で、約3分の1が残っていた(全部使っていなかった)記憶だと、確か返済が始まってから3分の1をまとめて返したと思う。借金をずっと残しておくのが嫌だったから。

就職して実家に戻っていたので、生活費はさほどかからなかった。リレー口座という返済に使う口座に毎月入金していた。給与受取口座と違うので、毎回入金するのが面倒だった。地道に返済をしていき、まとまったお金が出来たら、2回程一部入金をした。そして、4年程で奨学金の返済が終わった。今思い返してみると、「早っ」て感じだ。

・親が大学在学中もたまに仕送りしてくれたこと

・留年せず卒業出来て、就職先も確保出来たこと

・就職して実家に戻ったので生活費がかからなくなったこと

・裕福では無いため、もともとお金を沢山つかうタイプでは無いこと

…が重なって早めに返済出来たのではないかと思っている。こうしてみると、運が良かったな。奨学金を借りずに済めばいいのだが、借りたお金を返済するという経験が出来たのはよかったと思う。奨学金の事もあり、留年しない様に勉強したり、就活も何とか内定をもらえる様に頑張ったので。奨学金返済よりも、会社の人間関係の方が私にとっては難しい…。

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