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最近の若者は・・・という大人と組織

組織とは、ある目的を目指し、幾つかの物とか何人かの人とかで形作られる、秩序のある全体。そういう全体としてのまとまりを作ること。また、その組み立て方。

Oxford Languages

最近、話題となっているGPTチャットやICTツールについて、日本の社会では組織の規模に関係なく、若手が使いこなすことに興味を持たない人々もいます。
かつてはExcelやPowerPointが多少使えただけで重宝されていた時代は終わりなんじゃないかと思うくらい社会はアップデートしています。私もExcelを十分に使いこなす自信がないので非効率的な時間を生むよりは若手スタッフにやってもらった方がお互いにハッピー!ということで仕事を回しています。「自分ができないことで馬鹿にされているのかな」と思う余裕もないし、できることは頼んで私は自分にできる役割を果たすだけと思っています。

しかしながら組織は若手スタッフだけでは回りません。

年齢を重ねたスタッフの中には、人生の経験が豊富であり、若手スタッフにはまだ足りない「相手への思いやり」「仕事でミスした時のリカバリの方法」「感情のコントロール」「他者と一緒に働くことのコツ」等を身体で知っています。これらの経験は理論的に語ることができなくても、若手スタッフの知識だけでは敵わないものです。そこは自信持ってそれを若手スタッフに伝えていくことが、経験値を高めているスタッフの役割になります。

私がアルバイトのスタッフに対して教えるのを厭わないのは、単なるお人好しではなく、組織としての潜在能力を引き出したいという強い思いがあるからかもしれません。なぜこの思いを持っているのか、原点は高校・大学時代に遡ります。「最近の若者はけしからん」という大人と関わる機会が幾度があり、時には胸の内に燻る感情を抱くこともありました。こんな大人になりたくないわい!と(当時の大人たち、ごめんなさい)。
自分がやりたいことや取り組んでいることに対して曖昧な理由で「できない」「障害を持っている人はおとなしくしてね」と言った人もいました。
今では私もその大人たちと同じくらいの年齢になりました。だからこそ、自戒を込めて、できるだけ「最近の若者は・・・」という言葉は使わないで、本人が持っている能力を引き出せたらいいなと。

「私なんか若くないし、こんな年上の人を誰も必要としていないわ」と思っている方々がいたら、一度でいいから、この映画を見てみるといいかも。

組織はさまざまな考えを持つ人が集まる集団です。組織が目指すことを理解し、労働対価として給与を得る以上、自分ができることを行うことが「働くこと」でもあります。年齢に関係なく、学び合える環境を常に作り続けていきたいし、世の中は綺麗事ばかりじゃないからこそ希望は持ち続けたいものですね。

今回も手話やろう者とは関係ない内容になってしまったので、期待していた方々はぜひこちらをご一読ください。

今月も楽しいことを探していきましょう。

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