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推しの言葉を理解したいので韓国語を勉強します⑤助詞

K-POPアイドルの推しができたので韓国語を勉強するおたくのドキュメンタリー。第5回の今回からは、いよいよ文法に入っていきます。いえーい!(文法大好きマン)

※当ブログは詳しい語学の解説を目的としたものではありません。筆者が韓国語を勉強していく過程の記録で、内容としては、学んだことのメモや感想が中心になります。読んでくださった方のタメになるというより、四苦八苦しながら韓国語を学んでいる同志と困難を共有する内容に出来ればいいなくらいに思っています。

使用しているテキストはこちら。
(記事内で使用している画像は筆者が独自作成したもので、テキスト記載の内容とは異なります)

日本語に似ている?

テキストではStep3が文法の章になっていますが、最初の方は完全に日本語文法の話で始まります。というのも、韓国語と日本語は文章構造がかなり似ているからです。日本語と被る部分はさらっとまとめますね。


単語の区切り

文章を最小の単語で区切ったとき、それひとつで意味を成すものを「自立語」、意味をなさないものを「付属語」と言います。


文節の区切り


また、文章を意味が通じる最小の単位で区切ったものを「文節」と言い、文節内では、付属語は自立語にくっついてひとまとまりを作ります。学校では、文章の途中途中で「ね、」を差し込める箇所が文節の区切りだと習うと思います。上の例では「私はね、韓国語のね、勉強をね、するよ」という具合に区切ることができますね。これが文節です。

上記の日本語の例では、「私」が主語、「日本語」が目的語になっており、その関係を成り立たせているのが助詞の「は」と「を」です。
韓国語にも同様に助詞が存在します。助詞を覚えてしまえばそれが目印となり、文節のまとまりと意味がわかり、文章の構造を掴めるようになりそうです!

ここからは、代表的な助詞をさらっていきます。本当はもっとたくさんありますが、あとでまとめて出て来るのでその時に根性で覚えましょう。

「~は」:는/은

「~は」:는/은
「パッチム」って書くの面倒なので、ノートにはいつも「パ有無」って書いちゃいます。

"私は"日本人です」の「は」にあたるのが"는"(前の単語の最後にパッチムがあれば"은")です。めちゃくちゃ出てきます。"는"の場合は、前の単語の最後の文字にパッチムㄴだけくっつけて省略することもできます。

「~が」:가/이

「~が」:가/이
ちなみに、취미は「趣味」、한국は「韓国」の意です。

"私が"変なおじさんです」のように「が」にあたるのが、なんとそのまんま"가"です(パッチムがある場合は"이")わかりやすい「が」の例が変なおじさんしか出てきませんでした。
가/이は、「~ではありません」といった否定文にも使用されますが、出てきたときにまとめますね。

「~を」:를/을

「~を」:를/을
ㄹ、手書きすると潰れがち。

"キムチを"食べます」の「を」にあたるのが"를"です(パッチムがある場合は"을")"는"同様、パッチムㄹに省略可能です。

日本語脳でのぞむべし

個人的に「~は」と「~が」の違いでちょこっとつまづきました(早い)というのも、おそらく英語を学ぶのと同じ感覚で臨んでいたからです。

「~は」や「~が」は、ざっっっっくり言えば英語の"is"や"am"や"are"に似ていますよねよね。

「私は日本人です」I am a Japanese.
「明日が水曜日です」Tomorrow is Wednesday.

ただし、上記のような英文には「~は」と「~が」のニュアンスの区別がなく、すべてbe動詞で表されます。どうもその頭で勉強していたようで、「え、는と가ってどういう場合に使い分けるの?!」と、Why Korean people?!状態に…

テキストの確認問題の日本語訳をよく見たら「は」は는/은、「が」は가/이になっていたので、なんだそのまんまか~と納得できました。日本人でよかった…外国語学習だからと変に構えすぎず、シンプルに日本語に当てはめて考えるようにしましょう。

雑談~英語との違い~

ここからは雑談です。英語の話が出たので、韓国語を学習していて感じた英語との違いを少し語らせてください。
とはいえほぼ英語の話になってしまったので、完全に余談です。飛ばしていただいて構いません。

英語はズバリ「語順と構造で読む言語」だと、大学受験の際に予備校の先生に教わりました。例えば、私の推しグループ・Stray Kidsの合言葉を例にとって考えてみます。内容について語ろうとすると長くなるので、あくまでも文章例として扱いますね!(語りたい気持ちを抑えながら)

You make Stray Kids STAY.

これはいわゆるSVOC構文で「SがOをCの状態にする」という風に意味を取ります。すると「あなた(=ファンのみんな)がStray Kidsを存在させる」という意味になりますね(感涙)それでは、これの語順を変えてみたらどうなるでしょうか?

You make STAY Stray Kids.

SVOC構文の「SがOをCにする」に当てはめて読むと、「あなたがSTAYをStray Kidsにする」となり意味が通りません。ちなみに、"STAY"はStray Kidsのファンの呼称でもあるので、これでは「ファンがStray Kidsになる」ということになってしまいます。なれるものならあの顔とスタイルになりたいけども…!(無理)

また、上の文章がSVOC構文あると見抜くためには、"make"がSVOCを作る他動詞であり、動詞の前には主語、他動詞のすぐあとに目的語が来るという英語の語順ルールを身につけ、構造を解析する特殊な訓練が必要です。

(以下自慢話なので飛ばしてよし)
私が通っていた予備校ではこれを『構造解析』と呼んでいました。「主節の途中で関係代名詞が入ってきたから、ここから後ろの関係詞節は前の名詞の修飾で云々」という具合に文章に括弧を書き加えたりして、英語長文の文章構造を一文一文解析するという授業があり、高2高3になると皆がこれに苦しみます。
私は予備校で習う前から無意識的に構造解析しながら英文を読んでいたようで、当時のチューターさんに「お前、もしかして(文章構造が)視えるのか…?」と霊感少女を見るような目をされたので、「はい。ぼんやり視えているものに印をつけて可視化する方法を教えてもらっている感覚です」と答えたのを覚えています。可愛くないJKですね、勘のいい子は嫌われるよ!そんなわけで、構造解析のテストではたしか当時の歴代最高点をたたき出しました。
(自慢話終了)

要するに、英語は構造が命の言語で、語順が変わると意味が崩壊してしまいます。しかし、日本語と韓国語はそうではありません。先ほどざっくり訳した「あなたがStray Kidsを存在させる」を例にしてみます。

あなたが Stray Kidsを 存在させる
Stray Kidsを あなたが 存在させる
Stray Kidsを 存在させる あなたが

助詞の「が」や「を」が付くことによって、どのような語順になっても意味が通ることがわかります。韓国語を日本語に自動翻訳すると文節・語順レベルで対応するため、見比べた時に「この単語が日本語のこれにあたるのか!」と一目瞭然でわかったりします。

こうした日本語と韓国語の特徴、英語との違いを認識すると、韓国語を学ぶにあたって日本語話者にどれほどのアドバンテージがあるのかを改めて感じます。これまでは欧米の言語しか勉強したことがなかったので、まず韓国語と日本語にこんなに共通点があることに驚きました。先ほどの「は」と「が」の違いのように、日本語話者だからニュアンスで理解できるという局面が非常に多いです。

逆に、韓国語や日本語を0から勉強するのはやはり大変だろうなと日本人ながらに思います。Stray Kidsは世界的に人気なグループで各国にファンが居ますが、まったく別の言語圏であっても彼らの言葉を理解するために韓国語を勉強しているSTAYの情熱には脱帽します。それに比べたら私は全然アドバンテージがあるのだから、挫けずにこれからも頑張ろう!

なんだか雑談の方が分量が多くなってしまいましたが、勉強しながら感じること、考えることがたくさんあるので、引き続きこうして雑談も挟んでいこうと思います。

次回は、助詞を使いながら人称代名詞をさらっていきます。안녕✋

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