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誰しも僕ら光求め躓き頷いても

2011年3月11日。13年も昔。目の前はまだ明るかった。
当時から目つきはもちろん悪く、人は嫌い。口を開けば文句と悪口。今も変わらない態度。しんどいだるい休みたい。

そんなことを言って、その年は受験が控え、自分でもまるで雷に撃たれたかのように学校に通い、ただひたすらに勉勉勉勉勉勉。

休む日もなく数学の答えを丸暗記。日本史大好き少年は、愛読書を閉じ、全行に引いていた、目がチカチカする蛍光ペンを置き、ただ闇雲に答えを求めて数字の海に飛び込む。

教師を目指した。

こんなに面白い世界の,日本の歴史。武勇伝と欲に塗れ、反骨心に溢れた文化の数々。答えかどうかは定かではなく、知る者共は皆息絶えている。
たとえいじめられようと、ヤンキーにやかられようと、勝手に飯を食われようと、頭と行動は裏切らない。

渦中、たった1日が、全てを変えていた。

働かなければ生き残れない。金を稼がねば人助けもできない。そうしてただひたすらに、目の前の濁流を避けれもせず、あの荒浪には足元も及ばない中を進み、10年程度。

とある縁で、非常勤的にとはいえ、
教員の役をいただける。らしい。
何がよくてこんなのを?と思うけど。

それでも、学舎に立ち、夢が叶わないかはわからなくても、光を求めてもがいてきた、その先に、かつて輝きを失ったものが輝きを取り戻す。

消したくない火。
日はまた昇る。
ここからまた、
荒れ狂う若さと熱狂に晒されて、
共に進むような大人でありたい。
道を照らす陽光にはなれなくても、
月が光れば、なんとか進められる。

閉じた扉はいつか開くかもしれない。
無茶苦茶のスケジュールでも、
無茶のするのは、今がその時だと思う。

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