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レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」

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詩を文字通り「味わう」には、詩を食べてみるのがいちばん。ポエジオはエスペラント語で「詩情」のこと。詩からインスパイアされたレシピを紹介します。
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2020年5月の記事一覧

#12 First of May(若葉のころ)/りんごのタルト

5月は、どの国でも美しい季節なのかな。 5月になると、Bee GeesのFirst of Mayという曲を思い…

#11 みちでバッタリ/いちごの淡雪

旬の食べものには「走り」(一番さき)と「名残」(終わりごろ)がある。 いちごももうそろそ…

#10 驚異の野原(ラングストン・ヒューズ)/よもぎのジェノベーゼ

春になって庭にいろいろ植えたので、起きたらまず庭に出ている。 いわゆる「雑草」はこまめに…

【詩を食べる】木蔭が人の心を帰らせる(谷川俊太郎)/新じゃがのヴィシソワーズ

溢れる光の季節に5月。新緑の季節。 樹々が圧倒的な生命力を見せだす初夏。 あまりに溢れる光…

#8 刃いま匂ひたつなり桜鯛(上田五千石)/天然鯛の茶漬け

釣れたての天然鯛を、ご近所の方にいただいた。ありがたや〜! 福岡の海ぞいに住んでいるので…

#7 夏みかん酸っぱし今さら純潔など(鈴木しづ子)/夏みかんゼリー

春から初夏は、いろんな種類のみかんがお店に並んでいる。 (戦後、みかんをたくさん作るぞ〜…

#6 心の鮮度を落とさないように(詩とは何か?)/紫花豆

うれしいことがあった。 先日紹介したまど・みちおさんの「まめ」を受けて、 尊敬する大月ヒロ子さんが、紫花豆を煮てくださった。 大月ヒロ子さんは、廃材のクリエイティブ・リユースをしている、おもしろくて素敵なひと。(★紹介記事)今日のヘッダー写真は、ヒロ子さんのワークショップで撮影した、プラスチック工場から出る廃棄物です。 なんてツヤツヤ!お豆さん、よかったね、と言いたくなる。 (お写真は、大月ヒロ子さんのFacebook投稿より拝借しました。) 思い出すのは、ヒロ子さんと

#5 わたしが生んだ!(新川和江)/野の花ちらし寿司

友だちが赤ちゃんを生んだ。 ばんざい! 新しい地平線が切りひらかれるような思いがする。 す…