【進撃の巨人という哲学書】35.それぞれの戦う理由 ~49話~
アニメタイトル:第49話 奪還作戦の夜
あらすじ
リヴァイがキースから受け取った巨人変身注射セットの液体の解明を進めますが、人類の文明では解析が無理なようです。
とりあえずその巨人変身注射セットはリヴァイ預かりとなりました。
調査兵団はウオールマリア奪還計画へと突き進みます。
出発の時。民衆が集まって調査兵団に声援を送ります。
あのリーブス商会のバカ息子フリーゲルが民衆をまとめてくれているのです。
「調査兵団がこれだけ歓迎されているのは、私の知る限りでは初めてだ」
「ウオールマリア奪還作戦開始!進め!」
エルヴィン団長がそう叫ぶと、調査兵団は進軍を開始します。
あれこれ考えてみよう。
なぜ、人は戦うのでしょう
ミカサは終始エレンを守って平和なあの時に戻したいようです。
手負いのエルヴィン団長は「現場に行かず、安全の場所から兵団の頭脳として指示をしてくれ」と言うリヴァイの言葉をさえぎって
「でもな、この世の真実が明らかになる瞬間には、私が立ち会わなければならない」
と先頭で現場へ向かいます。
それは、作戦成功の為でしょうか。兵団の為でしょうか。人類の為でしょうか。それとも己の欲望や好奇心の為でしょうか。
なぜ戦う?
なぜ生きる?
一人一人の理由はさまざまです。
人類の為、家族の為、愛の為、夢の為、自由の為、金の為、名誉の為、好奇心。。。
理由は人それぞれでいいのです。
大切なのは目的です。
目的が同じであれば理由は同じでなくて構いません。
それぞれの理由を認めることが個性と自由を認めることになります。
理由すら同じにしようとする組織は必ず亀裂を生みます。
人は画一的に大量生産されたサイボーグではありません。
人にはそれぞれの人生があり、同じ理由で生きている訳ではありません。
違う理由の人間が同じ目標を持ち、それを認め合う時にその組織は強くなります。
さて。調査兵団はウオールマリアへ走ります。
その動きをライナーやベルトルトはお見通しのようです。
静まり返る廃墟の街。
巨人と人類の戦いが始まります。
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