見出し画像

【進撃の巨人という哲学書】35.それぞれの戦う理由 ~49話~

アニメタイトル:第49話 奪還作戦の夜

あらすじ

リヴァイがキースから受け取った巨人変身注射セットの液体の解明を進めますが、人類の文明では解析が無理なようです。
とりあえずその巨人変身注射セットはリヴァイ預かりとなりました。

調査兵団はウオールマリア奪還計画へと突き進みます。
出発の時。民衆が集まって調査兵団に声援を送ります。
あのリーブス商会のバカ息子フリーゲルが民衆をまとめてくれているのです。

私の一番の泣きポイント リーブス商会のバカ息子フリーゲル


「調査兵団がこれだけ歓迎されているのは、私の知る限りでは初めてだ」

「ウオールマリア奪還作戦開始!進め!」


エルヴィン団長がそう叫ぶと、調査兵団は進軍を開始します。


あれこれ考えてみよう。

なぜ、人は戦うのでしょう

アルミン
「巨大な塩の湖。炎の水。氷の大地。砂の雪原。それを見に行くために調査兵団に入ったんだから。」
「先ずは海を見に行こうよ」

エレン
「そこで初めて知ったんだ、オレは不自由なんだって」
「オレはずっと鳥籠の中で暮らしていたんだって気付いたんだ」
「広い世界の小さな籠でわけのわかんねぇ奴らから自由を奪われてる」
「それがわかった時、許せないと思った」
「何でか知らねぇけど、オレは自由を取り返すためなら、そう、力が湧いてくるんだ」

ミカサは終始エレンを守って平和なあの時に戻したいようです。

手負いのエルヴィン団長は「現場に行かず、安全の場所から兵団の頭脳として指示をしてくれ」と言うリヴァイの言葉をさえぎって
「でもな、この世の真実が明らかになる瞬間には、私が立ち会わなければならない」
と先頭で現場へ向かいます。
それは、作戦成功の為でしょうか。兵団の為でしょうか。人類の為でしょうか。それとも己の欲望や好奇心の為でしょうか。

なぜ戦う?
なぜ生きる?
一人一人の理由はさまざまです。
人類の為、家族の為、愛の為、夢の為、自由の為、金の為、名誉の為、好奇心。。。
理由は人それぞれでいいのです。
大切なのは目的です。
目的が同じであれば理由は同じでなくて構いません。
それぞれの理由を認めることが個性と自由を認めることになります。

理由すら同じにしようとする組織は必ず亀裂を生みます。
人は画一的に大量生産されたサイボーグではありません。
人にはそれぞれの人生があり、同じ理由で生きている訳ではありません。
違う理由の人間が同じ目標を持ち、それを認め合う時にその組織は強くなります。

エレン
でも兵長だってお前だって 一人じゃどうにもならないよな。だからオレ達は 自分にできることを何か見つけて それを繋ぎ合わせて 大きな力に変えることができる。

さて。調査兵団はウオールマリアへ走ります。
その動きをライナーやベルトルトはお見通しのようです。

静まり返る廃墟の街。
巨人と人類の戦いが始まります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?