ずっと忘れていたこと

「いってらっしゃい、気を付けてね」
と毎朝出がけに母は送り出してくれた。
前にも誰かから言われた気がしていた。
そうだ、この世に生まれでる時に、神様が言ってくれたんだ
「いってらっしゃい、楽しんでくるんですよ」と。

神様の期待にこたえたいと思っていた。
「いい子でいよう」
「修行するんだ」って
いつも自分に厳しくしてきた。

怠けてしまった時
上手くできなかった時
そんな自分にがっかりしてしまった時
つぶやいた「ごめんなさい」

神様は謝罪など望んではいなかった。
楽しんで、って言われたんだった。

人の期待にこたえなくていい
人から褒めてもらわなくてもいい
人がどう思うか気にしなくていい

自分がどんな選択をしてもすべてが正解
自分を縛るものなど何もない
自分がやりたいことを優先すればいい