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呪文を名前に持つ薔薇

ハードな1週間を無事終えたので、週末は思いきり好きなことしよう!と思い、雨の中、大好きなバラを見にでかけた。
つぼみは多いけど、いろんな種類のバラが咲いていた。花の個性も咲いている姿も様々。雨のしずくの重さで地面を向いているバラ、背筋を伸ばすようにひときわ高いところで咲くバラ。そして名前もいろいろある。美味しそうな名前、高貴な名前。その中で「アブラカダブラ」という名前のバラをみつけて目がとまった。

「アブラカダブラ」で真っ先に浮かんだのは、ハリーポッターの小説にでてくる死の呪文。バラにそんな物騒な名前はふさわしくない。

所説あるが語源をたどるとアラム語の「avra kedabra」は「この言葉のようにいなくなれ」という意味で、古代、中近東のあたりでは病や厄災を払うおまじないだったらしい。

悪しきもの消え失せろってことだ。病や災難にも、憎い敵にも、良くも悪くも使える呪文。
「アブラカダブラ」バラを見ながらつぶやいてみた。1週間の疲れや穢れが消えてなくなりますように、のおまじないとして。

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