今日の空～良い時も悪い時も見守られている

子供の頃、学校から帰ると、玄関にランドセルを置いてすぐに遊びに行った。夢中で遊んだ。よく笑った。楽しかった。もっと遊びたいのに暗くなってきたから家に帰った。

今日、勤め先から帰り、部屋に荷物を置くとすぐに公園に向かった。今日、ちょっぴり愚痴ってしまったこと、イライラしてしまったこと、今日一日で自分の中にたまったゴミをどうにかしたかった。

高台に着くと空を眺めた。離れたところで私と同じようにひとり、空を眺めている人がいる。もっと離れたところにもひとり。皆、空を眺めている。どんな思いでいるんだろう。私と同じように空を眺めている人がいることになぜか安心する。

踏ん張って足の裏で地球を感じるように立ってみた。
地球は人間の汚れた感情を吸いとって浄化してくれるから。

目をつぶって風を感じてみた。
風がどこからか花の香りを連れてきて、私についていた汚れを吹き飛ばしていった。

空を見上げると、厚い雲の向こうで太陽が燃えている。太陽が燃え尽きて真っ暗になる前に家に帰ろう。

いつも空が教えてくれた。
「もう帰る時間だよ」と。
夢中で楽しく遊んだ時も
気持ちがふさいでしまった時も
大きな愛に見守られているように感じた夕焼けの空。