ユラン キーファー
ユラン!
私の大好きな古着屋さんの名前。
服を買う予定はないけど、なんかあの空間に行きたいな と思わせる、ありえない服屋さんだ。
その魅力を語っていきたい。
服
言わずもがな、置いてある服がめっちゃいい。
私の中で服屋さんは2つに分かれている。「求めている部品を探す店」か、「一目惚れしにいく店」だ。まったく対になってない表現なので自分であんまりしっくりきてないが、なんとなく伝わると思う。
ユランは圧倒的に後者で、及第点の服を買うことはあんまりない。「これぇ〜〜〜!!」っていうのに出会いたいときに行く。怪獣のバラードに出てくる怪獣みたいな気持ちで。違うか。
余談だが、ユランに限らず買った服の半分くらいに名前をつけている。というかいつの間にかついている。
これはフラワリーベリーフラワリーワンピース。めっちゃ花なので。
イベント
店主のユキさんの企画力はすごい。
店主のユキさんの魅力はこの後語るとして、その人間性が滲み出る素敵なイベントが時々開催されている。
この前だと、お店のラックの半分を黒の服で揃えたり。缶のお酒を用意するので、来てくれた人は少し飲みながら話しましょう!(通常営業のかたわら)というイベントをしたり。
普通そんなことできる?だって服屋さんである。ふつう服屋さんでお酒は飲まない。服屋さんがお酒を用意してお客さんを待つって、まあ無い。
他にもいろいろ、概要を聞くだけでワクワクする催しが突如開催されたりする。なんか、季節問わずそこにある春って感じだ。
ユキさん
上記二つの魅力に関しても、全てはここからはじまっている。
服欲(服を買いたいという欲)って波がある。今はぜんぜん何も欲しくないな〜という時は、服屋さんのことは頭の中にない。
でもユランは違うのだ。久しぶりにユキさんにお会いしたいなーみたいな、それを理由にお店に行きたくなるかんじ。
まずユキさんはプロポーションが完璧だ。ユランのInstagramの投稿にはユキさんの着画が上がっているが、どの服も幸せそうに着られている。この服、このままユキさんに着られてるのがいちばん幸せなのでは…と思って買えないこともたまにある。
あとInstagramの投稿文が秀逸。ただ文章がうまいというのではなく、長い間お店に行ってなくてもなんかユランが身近にあるような、いつでもどうぞって言われてるような、友達からの近況を聞いてるような文。だからお店に行きたくなるというのもあると思う。服を買うって素敵だなって思わせられる。
そして「人が好き」というのがすごく伝わってくる。
古着屋だと、店員さんが顔を覚えてくれて喋りかけてくれる、というのはかなり多い。本当にすごいなと思う。
でもなんかその中でも、ユキさんは違う。喋らなきゃ というより、あなたとお話がしたいです という感じ。そう、会話がしたいという感じがする。会話をはずませて次も来てもらおうとか、なんかそういう繕った部分がないように見える。それはユキさんが、お店に来た人のことをまっすぐ見ているから な気がする。
この前、9か月ぶりにお店に行ったら「広島はどうでしたか?」と声をかけてくださった。年末に広島に行くんですよね〜という話をしたから…。久しぶりに来た人の情報を2〜3分で引っ張ってこれるのが本当にすごい。どういう脳内なんだろう。
とにかく、ユランというお店を通してユキさんが最大限に映し出されてる感じだ。お店ひとつを通しても薄まらない個性。いや、個性を表現するのにあれくらいの空間がないと足りないんだと思う。
すごい語ってしまった。
なんか、ユランで買った服を着ている日は強くなれる気がする。たぶん大丈夫って思える。これを着たら成功する!っていうより、失敗してもそれも含めて愛せる、っていうメンタルになる。
ユランは京都にあります。
本当に素敵なお店。
ぜひ。
(まったく頼まれてもないのに勝手に買いている)
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