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【お題エッセイ】#000 お題エッセイ

例えば「マグカップ」でも「みかん」でも、何でもいい。

何かしら身近なテーマをあたえられ、それについて何でもいいから1000字書け、と言われたら、たいていの人は何かしらを絞り出して書けると思う。

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で、そのテーマが身のまわりにありふれたテーマであればあるほど、紡ぎ出される内容には「そのひとらしさ」というか、「人となり」というか、そういうものがあらわれるのじゃないかと。そう思っている。

例えばテーマがサツマイモだとして(今そこにあったから)、物の色や形について語るひともいれば、芋掘りの記憶について語るひともいるし、はたまた焼き芋の香りやスイートポテトの美味しさについて語るひともいるだろう。

同じものをみているはずだけれど、そこから紡ぎ出されるストーリーは十人十色。

日常にありふれた、普段意識されることのないもの。そんなものに宿る人それぞれのストーリーを、愛しく感じてしまう。

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そのひとが無意識になにを大切にしているのか。何に価値を感じているのか。

そんなことはたいてい、本人も意識すらしていなくて。

私の場合は、紙や画面に紡ぎ出されたことばたちを後から読み返して、「ほうほう、そうか自分はこんなことを考えていたのか」といつも新鮮な気持ちで思うのだ。

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実は、社会人になりたてのころにも同じようなことを考えて、一時期、題名ありきで文章を絞り出してみるブログというのをやっていたことがある。

その日、たまたま目に入ったものや頭に浮かんだもの、あえて適当にテーマを決めて、そのテーマありきで文章を何かしら絞り出す、遊び。

当時のわたしは学生から会社員になりたてで、仕事ではたくさんのマジメな書類、文章を扱っていたものの、あたまの中がコリコリと固まっていくような気がしていたのだ。

だからそんな遊びブログを通して、脳みそのボケ防止につとめていたのである。

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脳みその妊婦ボケはなはなだしい今、ふとそんなことを思い出し、あ、それもういっかいやってみようか、と気まぐれに思い立った。

もうまもなく出産になるし、子育てになればまた視野も興味も変わってくるだろうと思うので、続く保証は一切ないけれど、そもそもが遊びなのだから失うものもなかろう(笑)。

書きたいものがあるときは別として、特に今日はこれが書きたい!というものがなければ、何かしら「ふとん」でも「ごみ箱」でも、目に入ったものについてちょこっと何かを書いてみる。

こり固まった、あたまのたいそう。

更新したりしなかったり、気まぐれにゆるーくやっていきますので、みなさまもどうぞ気まぐれに、ゆるーくおつきあいいただければ嬉しいです。


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■ストック先

・書きたいことがあるときのエッセイ
→マガジン『エッセイは突然に』にストック

・ふと目に入ったものや頭に浮かんだ単語ありきで絞り出してみる駄文
→マガジン『お題エッセイ』にストック


自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。