受け取りベタな僕はようやく受け取った。
自分には受け取れないよ。
貰えないよ。
そんな資格がないのだから。
貰っても返すことなんてできっこないのだから。
そうやって受け取りそびれたモノがどれだけあっただろう。
受け取って欲しかった人がどれだけいてくれただろう。
受け取れないの心理の裏側には
「自分は苦しまなければいけない」
「辛い思いをしなければいけない」
「一人で頑張らなければいけない」
があって
それらを揃えてやっと一息
「これだけ大変ならここにいていいでしょ」
目を伏せて
あえて手をボロボロにして
自分から受け取らない理由を作っていた。
*
でも、それは限界がきて
自分だけじゃ、もう無理だ。
そう思えた時
そっと手が前に出て
今までが嘘みたいに受け取れる。
恥とか情けないって感情が押し寄せながらも
「気付いてくれて、ありがとう」
感謝の気持ちが込み上げる。
その瞬間、少しだけ自分が大きくなれた気がした。
そうか、受け取れるってことは器があることなんだ。
器が大きいって、きっと受け取れる人の事を言うんだ。
*
受け取るって事が苦手だった。
きっと返せないから。
期待に応える事なんてできないから。
返せなかった時、がっかりされるのが
こわかったから。
でも、返せなくていいじゃないか。
それくらいで、いいのかもしれない。
無理して受け取らないよりも
貰いすぎて、もう持てないよと。
そう言える方が、なんだかいいなって。
それで笑って貰えたらいいなって。
気がしています。
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