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『2つの失敗から学ぶ「正しい情報を得る」大切さ』 てくてく通信+🎈 #66

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


正しい情報を得る

素敵な五月晴れが仙台は続いています。皆さんのところはどうですか?

緊急事態宣言が1か月半で解除されました。日本の科学者たちは本当に優秀なのだなぁということをしみじみ実感する1か月半でした。新たに日本の良い面を見つけることができました。この年でそんなことに出会えるなんてとても素敵です。有難いなぁと思います。Oneも来月からまずは一対一で対面のセッションを始めます。詳しくは2に書きます。

ところで、この混乱の中、あなたはいくつくらいの真偽のわからないうわさに、右往左往しましたか?私は二つ失敗しました。ひとつは、ロックダウンが世界中で続いているとき、日本にも、ロックダウンが来るのではないかという情報をうのみにして、皆さんに用意をした方がいいですよという情報を流してしまいました。ごめんなさい。これはとあるユーチューブ経由の情報でした。そして、もうひとつは、街の八百屋さんで「水も危険!」といううわさを聞いて、水を少し買いだめしたのです。冷静に考えると、水道水は消毒されています。それを伝ってウィルスが蔓延することは考えにくいのですが、その時は、不安だったので、買ってすむならということで水を買ってしまいました。まぁ、これは、その他の災害時に使えるからいいかなと思います。

皆さんとお話ししていても、様々なうわさに左右されているのだなと思うことがあります。いい機会なので、どうやったら、正しい情報を得ることができるか、考えたことをシェアしたいと思います。

戦争や災害などの非常事態に陥ると人間は不安になるので、不安を解消しようとして、様々な行動に出ようとします(行動化)。特に今回は集団が不安になったので、その影響は大きかったです。トイレットペーパーを買いだめしてしまう心理は、不安が連鎖して何か行動したくなるからです。冷静に考えると、トイレットペーパーを作る紙とマスクを作る紙は違うので、トイレットペーパーがなくなることはないわけで、これは、1週間くらい市場を見ていると解決します。

不安になると、犯人を捜そうとする心理も動きます。例えば、5Gの普及がウィルスを出現させたとか、このウィルスは人工だという説です。犯人がいれば、悪者ができるので、責めやすいわけです。自分の不安やいらいらを誰かに押し付けることができます。だから、そういううわさは力を持ちやすいです。実際は、因果関係がはっきりしないので、対処法がないし、より状況が混乱するだけなのが、犯人捜しのうわさの特徴です。

私がこの状況を冷静に考えられるようになったのは、4月に日曜日にやっているNHKスペシャルをネットで発見してからです。そこには、現状に専門家として対処している、尾身先生、西浦先生、押谷先生が参加していました。そして、科学的根拠に基づいて、これからの未来図を指し示し、どうやったらこの事態が収束できるかを、身体から出る声で話していました。お金を儲けるためでもなく、人々の関心を買うためでもなく、有名になるためでもなく、ただ、自分の本来の仕事だから、この仕事を淡々とするのだという姿勢が彼らにはありました。番組を見て、すぐ、ネットで彼らの発言を調べ、信頼に値する情報を得ました。

私は個人で教室を経営しているので、様々な状況に対してひとつひとつ判断をしていかなければいけません。その時、正しい情報というのは、経営の存続のために不可欠なのです。

本来なら、このNHKスペシャルで話されている対策の方針や根拠や、未来予想図は、政府が丁寧に国民に説明するべきことです。でも、日本の政府にはその力がありませんでした。だから、科学者たちがその説明する役割まで負ってやっていました。すごいことだなと思います。私が彼らを信頼するに至ったもっともな理由は、三つあります。まずは、情報が一次情報だったこと。彼らが実際に調べ、データを解析し、こうだと思うと結論付けた、伝聞ではない情報だったこと。二番目に、目的が自分の役割を全うすることだけだったこと。彼らはこれだけの働きを無償でしているそうです。三つめは、彼らが使っている媒体がNHKだったことです。これは震災の時にも痛感しましたが、災害時に、ネットに一番大事な情報は落ちていないです。災害時に一番大事な情報は日本ではNHKから発信されるのです。

私が踊らされたユーチューブの発信者の情報源は明かされない外国の学者たちの意見でした。つまり、その人が実際にデータを取って、解析して、科学的根拠に基づいて、考えを発信しているのではなかったのです。一次情報ではなく、三次情報くらいの伝聞だったのです。そしてさらに、彼が、「善意」で発信している元には、自分が不安だから、みんなに伝えなければいけないという気持ちと、おそらくは、名前を売りたいという気持ちが入っていました。そして、使っている媒体は何の情報の精査もされないユーチューブだったのです。3つともだめですよね。

不安になれば、行動をとりたくなるのは当然ですが、あまり行き過ぎた行動をとると、周りの人に不安が伝播してしまします。それは、状況としてはよくないです。だから、1人1人が、1.情報の出どころをきちんと確かめ、2.何の目的でその人が発信しているか確かめ、3.どんな媒体でそれを発信しているか確かめることができると、だんだん何を信じればいいかが判ってくるのではないかなと思います。

幸いなことに、この状況はこれからもまだ続きますが、一回どうやったら、事態を一時的に収束できるかということをみんなが体験しているためにこれから先はそれほど大きな混乱になることはないと思います。冬になって、ウィルスが蔓延しやすくなると収束までに少し時間がかかるかもしれませんが、でも、私たちができることは同じです。

先日、サロンで、Kさんが自作防災バックの中身を紹介してくださいました。そのときKさんが「震災の時の体験は何かの形に残しておかないと忘れると思って作りました。」と話してくれました。本当にそうだなと思います。私たちは、今日も安全に平和に、毎日を迎えることができています。だとしたら、せっかくした、緊急時の体験を何かの形に活かすことができたらいいなと思います。

今回のことは、各国の政治や科学者の様々な良いところ、ダメなところが露骨にあらわになりました。こんなにも世界中の政治力が一斉に試された経験はなかなかなかったのではないかなと思います。それを見ているのはとても勉強になることでした。そして、この混乱した状況でも、日本の人たちは、緩やかに連携して、ゴールを達成できるという何よりも貴重な体験をしました。法律的に罰せられるロックダウンを経験して達成するよりも、個人の意志を試され、尊重されて、達成したとても貴重な経験だったと私は思います。このことをもとに、私たちはよりよい社会を明日のために作っていくことができるといいなと思います。みなさんはどんなことを考えましたか?ぜひ、教室でお話ししてください。


ちょっとしたおすすめ

日曜日21時のNHKスペシャル
NHKがいつも正しい情報を流しているとは、
私も思いません。
でも、災害時にはとても重要な情報を
流していることは確かです。
TVerというアプリを使えば、
ネットでも放送後1週間無料で見られます。
NHK+に入っていれば、同じく放送後1週間見られます。
(受信料を払っていれば、ネットでNHKを見られる仕組みです。)

NHKが素晴らしいのは、
番組の構成に無駄がないことです。
そして、今回に限ったことでいえば、
最先端の情報をいち早く、わかりやすく整理して
届けていることです。
今回は、特に、一人一人の判断がとても大事な状況です。
その判断をするのに、必要な情報を得るのに、
最適なのが、この番組ではないかなと思います。
お時間があったらどうぞ。


編集後記

さぁオンラインだ!さぁ、対面レッスン再開だ!と、あわただしい変化です。とてもゆっくりしかついていけない自分をちょっと情けなく思いますが、申し訳ないですが、これが精いっぱいのスピードです。ご容赦いただければ幸いです。皆さんも、たくさんの変化にちょっと疲れ気味なのではないかなと思います。ぜひ、自分にもいつも10倍寛容になってあげてください。

(初出:2020.5.30)



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