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『仕事になってしまう』 てくてく通信+🎈 #87

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
今月のテーマはこちら。
あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


仕事になってしまう

花の戻りの寒の季節がやってきました。必要ならマフラーをまいて、手袋をして、レッグウォーマーをして、いらなくなったら、バックにポンと入れて、季節の変わり目を上手に過ごしてください。温かい自家製ジンジャエールがおいしいこの頃です。

今日は私生活の話。

大昔、吉本ばななさんにお会いしたことがあります。原マスミさんのコンサートに行った帰りでした。ばったり偶然お会いしました。

私は、ばななさんがデビューしたころからの大ファンなので、ひとつ残らず彼女の作品は読んでいました。そして、その時いた共通の友人がばななさんの親しい友人だったので、たまたま、そのコンサートの後1時間くらい一緒にいる時間ができました。ほんもののばななさんは動作が大きく、ご本人も大きく、気を遣う方で、いるだけでその場の雰囲気が変わるような人でした。

その時の共通の友人は、私がばななさんの大ファンであることをとてもよく知っていましたが、何も言いませんでした。私も特に何も言いませんでした。コンサート会場に残って余韻を楽しみながら、その人たちが会話を交わすのを見ていました。

帰り道、その当時の共通の友人のパートナーが「どうして、たださんがファンだって伝えなかったの?」と聞きました。そうしたらその人は「だって、仕事になっちゃう」と答えました。それは、なかなか印象深い言葉でした。

ばななさんは、そこにオフで来ていました。ご家族と一緒に、原さんのコンサートを楽しむために。だから、その場で「ファンなんです」と私が言ったら、その瞬間、ばななさんのプライベートな時間は壊れてしまいます。そうしたら、夜遅い時間にばななさんは働かなくてはいけなくなってしまいます。その配慮に、すごいなと感心しました。

例えば、鎌倉にはたくさんの文人の家があるといいます。でも、地域の人たちはその人たちが安心してその地域に暮らすことを守りたいから、決してどの家に誰がすんでいるか他言したりはしないそうです。あるいは、古いヨーロッパだとどんな有名な映画スターがご飯を食べに来ても、決して写真を撮ったり、握手を求めたりはしなかったそうです。その人たちのプライベートな時間を守るために、お店の人が率先して最大限の配慮をしたそうです。

インターネットが発達して、プライベートと仕事の時間の切り分けがさらにむつかしくなった今、このことを守るのはむつかしいです。そして、ばななさんは「道で会ったら声をかけてくださいね」とも公言しておられるので、もしかしたら、ファンである私の存在を快く思ったかもしれません。でも、それでも。もし、私が本当に気持ちを伝えたかったら、ばななさんにメールか手紙を書けばいいのです。ばななさんが仕事の時間に、ゆっくりそれを選んで読めるようにすればいいわけです。わざわざ、リラックスして家族や友達とゆっくり過ごしている時間に侵入して、貴重な体験を壊すことをしなくてよかったなと思います。

今、私もプライベートでカウンセリングを受けることがあります。その相手は知っている人だったりすることもあります。そういう職業の人と普段話をするとき、私はなるべく、カウンセリングの領域に関する相談や質問をしないようにしています。その周りの知識を分けてもらうことはあっても、具体的な相談や質問は、その人の仕事になってしまうので、しません。友人だからと言って、そこに線を引かないことは、その人の職業にも、本人にも失礼なので、なるべくそういうことは避けます。もし必要があったら、きちんとお金を払って、時間を取ってもらって、その時間の中で話をするようにしています。そうすることで、私の安全も守られるからです。

時々、韓国の大スターたちのゴシップ記事を読むことがあります。あるいは、それらを書かれた人たちの感想を読むことがあります。大スターになることはどんなに誉のある事だろうと思うと同時に、どれほどの不自由さの下に彼らは生きているのだろうと想像すると、本当に胸が痛くなります。誰かとちょっとお茶をする、スーパーに買い物に行く。それらができなくなった時の不自由さはお金に代えがたいと思います。それでもなお、その仕事をつづけ、誰かを支え続けることの勇気を思います。

だから、できれば時代や世の中が成熟して、多くの有名人のプライベートを守ることがかっこいいことだと、粋なことだとみんなが思える時間が来るといいなと思います。そうすることで彼らが提供できる作品の質はもっと上がるだろうし、もっと多くの人がもっと気持ちのいい日常の中で、仕事ができると思うからです。

私は主に仕事で皆さんにお会いします。でも、いつか皆さんが、教室を卒業する日が来ても、できたら皆さんがそのあとも自分の近況を報告してくれるといいなと思います。そんな風につながりが続いたらいいと思うのです。もう、私の仕事としてではなく、個人として、お互いの話をしながら、お互いのことを応援しあう関係になるといいなと思いながら、皆さんにお会いしています。そして、その時、ひとつお願いしたいと思っていることがあります。それは、そうやってプライベートで会うとき、私の仕事になってしまう状態にならないように会ってほしいということです。そういう必要があれば、他に時間を作ります。お互いが仕事の外で会っているときは、ぜひ、一個人として、お互いを楽しめるようにお会いできると嬉しいです。

皆さんにも、仕事になってしまう体験がありますか?あなたのプライベートはどんなものですか?こんな風に誰かのプライベートについて想像したことはありますか?ぜひ、教室でお話ししてください。楽しみにしています。


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編集後記

去年の10月からとても忙しかった私に、「もうちょっとペースダウンしてもいいんじゃない?」「気がすむまで休んでみてもいいんじゃない?」というメッセージを告げる出来事がいくつか起こりました。そのため、私は今、仕事を最小限にして、しばらくゆっくりする時間を作るための準備をしています。準備をしないと休めないところが笑い話ですが、なかなか面白い変化です。皆さんは、ちゃんと休んでいますか?

(初出:2021.4.10)



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#仕事術 #コミュニケーション #私生活

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