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『ソーシャル・キャピタル』 てくてく通信+🎈 #28

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


ソーシャル・キャピタル

だんだんセーターが必要な仙台になってきました。冬が来ます。準備はいいですか?

私は、仕事で私事の相談や遊びをすることがありません。お友達には、プライベートな時間に、プライベートな私に会いに来てほしいと思うので、そういう時間も生活の中でもうけています。しかし、日本で生活していると、この仕事は仕事、生活は生活という公私の区切りわけがあまり理解されないことが多いことに気が付きました。そうか、これは私が輸入した概念なんだ!と思いつつ、そのことについて考えたので、それについて今回は、書きます。

以前ノルウェーでは8週間の休暇があると書きました。そして、さらに1週間のクリスマス休暇。そして、彼らは平日は午後4時には仕事が終わるので、帰宅して家族とご飯を食べてから、彼らはまた外に出ます。週に2回のクラブ活動や、ボランティア活動、またはダブルワークをしている人はもう一つの仕事をします。これらの時間、彼らは何をしているのでしょう。

皆さんはソーシャル・キャピタルという言葉を聞いたことがありますか?直接訳すと社会資本ですが、ちょっとニュアンスは違います。このほかに経済資本と文化資本という言葉があります。資本とはキャピタルのことで、これは投資できる何かだったり、財産だったりというニュアンスです。

ノルウェーの人たちは、この仕事ではない膨大なプライベートな時間にプライベートで人に会いに行き、ソーシャル・キャピタルを作っています。水平な人と人とのつながりの中にできる友情や家族や助け合いのネットワークと人的な資本です。

一人で仕事をするようになってから、仕事とプライベートの分け目がむつかしくなりました。お客様の中には、同時に友達である方もいらっしゃいます。そういう方にとっては、プライベートな時間にお仕事の私に会いに来ているので、ちょっと判断がむつかしいかもしれませんが、私は仕事中にプライベートな関係の話をすることはありません。お友達である人には、お友達としては、お互いのプライベートな時間に、プライベートに会いに来てくださるようにお願いします。

これを、細かくやっていて、どうしてこんなに私はこのことに気を遣うのかなと思ったら、上記のソーシャル・キャピタルのことが思い浮かびました。お仕事での関係は、ソーシャル・キャピタルとは言いません。それは経済資本、エコノミカル・キャピタルを積んでいることになります。私が友達にプライベートな時間に会いに来てほしいのは、ソーシャル・キャピタルを積んでいるからなのだということがわかりました。

お仕事は型なので、決まった時間に決まった形式で、皆さんに来てもらうことによって、私は、私本体よりもたくさんの人に会うことができます。そして、その型の中で皆さんに利益を出して、私にも利益を出します。あるいは害が出ないようにします。その関係は決して対等ではないです。それとは違って、プライベートな時間は、プライベートな趣味の友達や、いつもの友達と会うことで、私は対等な関係を築きます。それは目には見えないけれども、少しずつ、財産となって、私の中にたまっていきます。そして、循環して、また、誰かのところへ行く力となります。これらの力は、自分が経済資本を使わなくなった時(例えば老後)に、じっくりと身に染みて、使うことができる信頼関係になっていきます。

考えてみると、日本にはこの習慣が薄いなと思います。どちらがいいということではなく、仕事の中にプライベートを入れ込んで仕事をするスタイルをとってきたのが日本式でした。私は、自分に合うもっとほかの方法を知っているので、ちょっと理解されるまで時間と労力がかかっても、そちらを採用して、それを尊重してくれる人と一緒にいたいと思います。そのほうが、自分が何もでもなくなった時、より自由で安心していられるような気がするからです。

このソーシャル・キャピタルには、家族も含まれるのだろうと思います。長い長い休暇時間に、ノルウェーの人たちは目に見えない財産に時間を使っているようです。私もそうしたいと思います。お仕事の中でも、ブッククラブのようにだんだんとその人と何かするというプロジェクトが生まれつつあります。それはより水平に近い関係になっていくので、そういうことも、少しずつできるようになっていくといいなと思います。

私はたまたま、こういうことにとても敏感な性格で、理解することもできます。だから、その方式を採用します。そして、求められれば説明もできます。ノルウェーだって、仕事のお付き合いでお酒を飲むこともあります。嫌な人と付き合っている人もいます。それでも、今とは少し違う形式の何か、例えばソーシャル・キャピタルと称される何かが、自分の生活に豊かさをもたらすとしたら、それを私は採用したいと思います。そして、できればその利益を私の周りにいる人と分かち合いたいので、根気強くそのことについて話します。理解してくれる人も、そうではない人もいると思います。それが、文化交流で、それが、異文化を体験した私が自分と自分の周りにできる小さな革命なのです。皆さんは、どんなソーシャル・キャピタルを持っていますか?ぜひ、英会話の時にお話ししてください。


ちょっとしたおすすめ

choose foods
みんな大好き宍戸さんのお菓子。
米粉のお菓子。
私はビーガンではないし、
肉も魚もチーズも食べます。

でも、丁寧に作られていることは大事に思います。
だから、宍戸さんのお菓子も食べます。

今は、くまと文鳥にも置いてあります。
ゴッコラのおやつクラブに登場することもあります。

味わい深い味がします。
ぜひ手に取ってみて下さい。


編集後記

Netflixを導入しました。英語版の字幕が付くのでとても面白いし、わからないことがこんなにまだある!と思って、楽しく英語を勉強しています。グレイスとフランキーが今のお気に入りです。移転に向けて、いろいろ準備中です。移転のお祝いは年明けにしようと思います。ますますの発展を皆さんと迎えることができて嬉しいです。

(初出:2018.11.10)



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#仕事術 #仕事哲学 #ダブルワーク #ノルウェー

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