【書評】「否定しない習慣」を読んで他者を尊重する
この本で得たい学び
自分がやってしまっている行動がないか確認する
どうすれば否定しない習慣が身につくのか具体的なノウハウを知りたい
【before】(読む前の自分)
人の話を聞くのが苦手
いらぬアドバイスをしてしまう
話を遮って自分のことを話すか
結論を勝手に予想して言ってしまう
間違ってると思うことを徹底的に指摘する
人の気持ちがわからない
【after】(本書で得た気づき)
やりたい、と言ったことを否定するとかえってムキになる。むしろ「やってみよう、具体的にまずどうする?」と問うといざやろうとすると見えていなかったことを本人が気づくことがある
心理的安全性とは誰が何を発言しても否定や拒絶されたりする心配がない状態
否定は主に3つ
相手の話を遮って話し出すこと
相手の意見に対して「それもいいけど」と自分の意見を述べること
目を合わせず別のことをしながらきくこと最もやってはいけないのは相手の存在の否定
意見の否定をしたつもりでも存在の否定と受け取られることがある
否定をしないためのマインド
・事実だから否定してもいいと考えない
・自分は正しいという思考はしない
・過剰な期待はしない何かをきっかけに芋づる式にあれもこれもできてないという事実をつきつけると相手は追い詰められる
否定をしてるつもりではなく事実を言っているだけと思っていても相手は否定されたと受け取る
言われた相手がどう感じるかを想像するのが重要否定している自分に気づくことが第一歩
意見の違いは理解した上で目的を共有する、というより共有する目的を見つけることを目指す
相手が自分の期待値より低いパフォーマンスでも「その人はその人なりに精一杯やっている」と心の中で唱える
「相手を責める」という選択肢をきっぱりなくし
どうすればできるのか?何が足りないのか?どのレベルならできるのか?を建設的考える相手への期待はこちらが勝手にしているだけなので、それに応えられないということは当然起こりうる
相手に否定の言葉を浴びせてしまうのは「私ならできる」と上から目線でいるから
自分の方が偉いのではなく単に慣れているだけと考えるぺこぱの言い回しは参考になる
「ちゃんと聞いてたの?と思うということは伝え方が悪かったのかもしれない」とか自分が正しいという思い込みをなくし、常に自分に問いかけてみる
「なぜそういう言い方をするんだろう」など
疑問が浮かぶと好奇心が湧く疲れている、緊張をしいられる環境にいる人は対人関係におけるストレス耐性が弱まっていて心が折れやすい
思い込みとは事実に勝手に意味づけをすること。事実は事実としてとらえる
「めんどくさい仕事をふってくる」ではなく「仕事を振られた。私はそれをめんどくさいと思っている」のようにイエスバット話法ではイエスの部分が雑になりがち。イエスエモーション話法で、肯定+自分のポジティブな感情をまず伝えてから自分の意見をいう
ただし感情がこもらないときは「事実」だけで止める
似合ってないけど髪を切ってる人がいたら「髪きった?」とか言葉を返す前にまずブレーキを踏む=能動的に黙る
脊髄的に反射するから否定してしまう
「ナイスなことが言えないなら何も言うんじゃない」(バンビのウサギの父親の言葉)相手が話し終わるまで黙る
話終わってからも2秒待つ
相手の話が終わるのを今か今かと待ち構えてくいぎみではなさないように
冷静になる時間(というかカウントへ意識をむけること)が必要「なにかいいこと」は言わなくていい
余計なアドバイスは否定になりやすい
かわりに要約しつつ復唱する賛成でも同意でもなく「承認」する
〜があったんだね、〜と思ってるんだねと受け止める
「そうなんだね」という言葉が便利承認は4つ
・存在の承認
・行動の承認
・プロセスの承認
・見解の承認存在の承認
相手の目を見て、ながら聞きではなく話を聞く行動の承認
行動や結果を伝え返す
料理を作ってくれた場合、美味しいかどうかにかかわらず、作ってくれたんだ、というとかプロセスの承認
相手が考えていることや感じていることを受けとめる
パパ遅い、といわれたら、仕事だからと返すのではなく寂しいんだねとうけとめてあげるとか相手の意見に対する承認
そう考えているんだね、ということ
それがストライクかボールかにかかわらず
投げられたボールをキャッチする同意できない時は他の選択肢を引き出す
〜それもいいね。他には?とか一旦保留にするのも手だけど保留したことは忘れてはいけない
勝手に事実認定をせず常に「かもしれない」で考える癖をつける
態度で「否定」することもある
常に笑顔を意識する否定してしまった時は素直に謝ってやり直すことでリカバリーする
「時を戻そう」あえて相手の逃げ道を残しておく
否定しないことでどちらかというと協力してくれる控えめな応援団ができる
その存在が仕事を潤滑にしてくれる一日のおわりにその日のことを振り返る。ただしどうすべきだったかと考えるのではなくただ事実として振り返るだけ
自分の否定の裏にある感情や根本を冷静に見つめてみる相手にとって自分は「必要とされている以上には必要とされていない」と心得る
そこにいるということで役目は果たしていて、相手が自身を内観する手助けをする
アドバイスは求められたらする相手との会話を未来思考でとらえてどう展開すべきかを考えておく
オンザチェアーメソッド
自分と相手の会話を振り返る
イスを三つ用意してまず自分が喋り
次に向かいの椅子に座り相手になりきってどう感じたかを考える
さらに横の椅子に移動し第三者目線で会話を振り返る
最後に自分の椅子に戻りあらためて分かったこと、どうすればよくなるかをかんがえる「知っている」と「できる」は全く違う。オンザチェアーメソッドなどもとにかく「やってみる」ことが大事
インドの昔話で「名医に処方された薬を自慢するばかりで飲まない男」の話が出てくるがそれと同じオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを繰り返す
何がいい?→これがいいんだね?みたいに
小さなイェスを積んでいく相手の目はずっと見るのではなく話始めと話し終わり、話の区切りくらいでいい
「わかる」は決めつけになる
「わかる気がする」にとどめる提案する時は相手に許可を得る
また相手に選択権があることを伝える厳しい意見を言う時はあらかじめ聞く覚悟を促す許可をとる
「厳しいこといっていい?」みたいな感情の見切り発車をしない
キレて「ふざけるな」と言うのではなく「腹が立っている」ことを伝える
【TODO】(実際にやること)
話しかけられた時は手を止めて目をみて話を聞く
否定したくなった時はまず相手の意見を承認する(反復する)
相手の話を遮らずに最後まで聞く
事実だったら言っていいと言う考えを改める
相手の気持ちを考えるのが難しい時はオンザチェアーメソッドを試してみる
期待を裏切られたと感じた時は「その人なりに一生懸命やっている」と心の中で唱える
意見がぶつかりそうになった時、共有する目的を探す
相手を責める、と言う選択肢を自分の中からきっぱりなくす
心の中にぺこぱを飼う
決めつけたくなったら、「かもしれない」を語尾につける
自分が正しいと感じた時は疑問を浮かべて好奇心をかきたててみる
お風呂に浸かる時自分が一日他者を否定しなかったか振り返ってみる
「わかる」と言いたくなった時はまず相手の言いたい内容を受け止めることを優先する
腹が立ったらキレる前にそのことを伝える
求められていないアドバイスはしない
常に「何かいいこと」を言おうとしない
提案したり厳しい意見をいうときは前置きをする
つい否定した時は素直に謝って時を戻す
脊髄反射的に会話をしない
自分が今から何を言うのかを意識できる余裕を持つ何かを指摘するにしても相手の気持ちの逃げ道を残しておく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?