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吉良倫太郎の「令和のスマホ一揆」レポート Vol.2

SNSでの情報発信について考える「令和のスマホ一揆」の第2回が5/12に開催され、前回同様多くのポケマル登録生産者の方にご参加いただきました(ビデオ会議ツールzoomによるオンライン)。第1回に続いて今回も、4月からポケマルでインターンをしている吉良さんにレポートしてもらいました。

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こんにちは!ポケマルでインターンをさせていただいている吉良です。第1回のnoteが意外と好評だったようで第2回も任せていただくことになりました。
今回もZoomによるビデオ会議形式での開催となり、ポケマルのコミュニケーション戦略顧問である田端さん、代表の高橋さん、生産者パートナー統括の中山さんがお話されました。

第2回も多くの方が参加されていましたが、半数近くがはじめてのご参加でした。第2回は実践の色合いがより強く、初参加の方にとっては戸惑う部分もあったのではないかと感じました。そんな方はぜひ第1回の様子をご覧になってみてください。

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「Twitterという大海原に飛び出せ!まずはやってみろ、やってみながら考えろ!」

これが第1回の田端さんからのメッセージだったように思います。実際、第1回直後から多くの生産者さんが積極的に投稿や企画を始められたのを僕も目の当たりにしました。あれから2週間が経過した今回は、実践してみて生じた悩みの共有やその解決のためのアドバイス、そしてうまくいった事例の紹介が主な内容でした。

今回、お手本となる事例として紹介されたのはアカウント名「しまりんご」さん(福嶋さん、@shinshuazuminof)。福嶋さんはプライベート含めTwitter未経験で、第1回のスマホ一揆参加後に本当にゼロからTwitterをはじめ、1カ月足らずでなんと3000人にまでフォロワーを増やしたそうです。そんな福嶋さんがなぜ成功したのかをSNS運用のプロである田端さんが解説してくれました。

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まずは「しまりんご」というアカウント名について。第1回でも「あつトマ」(@atsumichantomat)さんを例に解説がありましたが、やはり一目見た瞬間にどんなことをやっている人かわかることが最大のポイントだそうです。プロフィールを見ると、りんごだけでなくプルーンや桃、梨、栗、とうもろこしなど様々な作物を栽培されていることがわかりますが、りんごを作っている人なんだなと一瞬で理解できるのがまず大きなポイントだとおっしゃっていました。

続いて福嶋さんご本人にも登場いただき、Twitter開設から現在に至るまでの経緯をお伺いしました。わずか1カ月で3000人という目を見張るような躍進をされた福嶋さんですが順風満帆とは行かず、開設当初は試行錯誤が続いたそうです。

例えば第1回であつトマさんが成功した要因の1つとして紹介されたプレゼント企画について。福嶋さんもすぐに数回実施してみたそうですが、なかなか思うようにはいかなかったそうです。そこで意を決してあつトマさんにアドバイスを仰いで改善した結果、ゴールデンウィークの「食つなぎ」という企画の追い風もあって一気にフォロワーが増えたとのことです。

この福嶋さんのお話を聞いて、僕はすごく勇気をもらうとともになんだか心がじんわりしました。

僕もTwitterを始めて1カ月半くらい経ったのですが、若干熱が冷めかけていたというか正直少し疲れてきていたところでした。せっかく考えてツイートしてもあまり反応がもらえないと悲しくなっちゃいますよね。でも福嶋さんのように謙虚に周りの人のアドバイスを聞きつつ、毎日試行錯誤しながら地道に努力を続ければいつか多くの方とつながれる日が来るのかもと希望が持てました。そしてなにより、みなさんの温かさに心を動かされました。本来であればライバルであるかもしれないのに、積極的に自らのノウハウを公開し、同じ志を持つ仲間同士支え合って一次産業全体を盛り上げようとされている。やっぱり僕はこの世界に携わっていきたいなと再認識しました。

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次に、「いかに自分をブランディングするか」、「自分らしさをどのように発揮していくか」という話題に移っていきました。ポイントは一点突破を目指すべきということとひたすらアウトプットしながら周囲の反応を伺うことの2点だったように思います。

多くの方にフォローしてもらうにはまず認知してもらうことが必要で、そのためには押し出すポイントを1点に絞ることが重要とのことです。実際、多品目を栽培している福嶋さんが「りんご」という1点にプロフィール写真やアカウント名を統一して成功したことにも現れています。ただし、ずっとその1点だけを主張する必要はなく、あくまで1フェーズ1メッセージを大事にしてほしいそうです。

また、いかにして「自分らしさ」を見つけ発信していくかについての意見も参考になりました。「自分の頭だけで考えようとするな」とおっしゃっていたのが印象に残っています。自分らしさというのはあくまで相対的なもののため、ひとりで頭を抱えていてもなかなか見つかりません。周囲の人との交流を楽しんだり(リプライなど)、いろんな種類のツイートをしてどれが反応がいいのかを探ったりしながら、押し出すポイントを決めていけばいいと提案されていました。また、消費者目線に立つことが非常に重要なため、意識的に他の生産者さんの商品を購入してみると良いヒントが得られるともおっしゃっていました。

個人的な話をすると、大学3年になりちょうど就活がはじまったため特にこの話が印象に残ったというのがあります。いかにしてお客さんに自分の商品の良さを伝えるかも、いかにして自分の強みや良さを企業に伝えるかも本質的には一緒なはずです。自分の良さとは何か、どんなところが強みなのかを僕も行動しながら探っていきたいと思います。 

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第2回を迎えた今回は、じわじわと大きな山が動いている感覚と自分の中での新たな発見とがありました。その発見というのはこの企画の意義についてです。

この令和のスマホ一揆という企画は発信力強化のためのノウハウを生産者さんに伝えることにまず大きな役割がありますが、それ以上の意義があるかもしれません。志を同じくする仲間と一緒に行動してみて、うまくいったことや悩んでいることを共有しあう。少し心が折れそうになっても2週間に1度顔を合わせることでまたやる気になれる。この企画にはそんな役割もあるように感じました。

次回は6/3(水)です。

それまでに僕も少し肩の力を抜いて、発信することを楽しみながら、多くの方と交流できることに心躍らせながらTwitterをやってみようと思います。第3回でもみなさんとお会いできることを楽しみにしています!

ポケマルでは、今後も登録生産者さんに向けてSNSの情報発信力を高めるイベントや講座を実施していく予定になっています。
下記のページから、ポケマルに登録のお申し込みをしていただけますので、ご興味のある方はぜひご覧ください!
https://producer.pocket-marche.com/

吉良倫太郎




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