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縁側でお茶を飲むように

昨日は上司にいいことがあった。

その朗報を、伝えに来てくださるのが嬉しい。

よかったですねえ、いやあよかったよ、なんて
まるで縁側でお茶をすする爺さん婆さんのようだ。
打合せのようでもあり、雑談のようでもあり。

話は今までとこれからのキャリアの話になる。
教授といえども、人生はいろいろだ。

退官と共に研究をやめ家庭菜園に精を出す人がいれば、なんやかんやで(笑)研究室に残る重鎮もおられる。

上が辞めないと若い人は育たないという教授の考え方に、どんな社会も同じかもしれませんねとうなづきながら聞く。

一方では、その研究で培われた知識と立ち回り方みたいなものが、若い人につながればいいなと思う。
素人で何もわかっちゃいない私の、それこそ老婆心だけれど。

それも承知の上で、若い人はもっと頼ればいいのにと思う。
コミュニケーションを取るのが面倒なのか嫌なのか、自分でできるからいいと思っているのか。

煙たがられたくない上司と、心を開いて飛び込んでいかない若い人、それを見て何かの折に言えたらと思いつつ何もできない私。

打合せを終え事務室に行くと「〇〇先生のこと、聞いたよ」と声をかけられ、まるで自分のことのようにお礼を言う。

事務職員もまた、研究のために働いている。

優秀な若い人たちに、頑張れとは言わない(言えんやろ)。
ただ、胸襟を開こう、飛び込んで行こうよと言いたい。

怖そうに見える教授も、小煩さそうな事務職員も、敵じゃないのだ。
みんな応援したい気持ちを持って働いている。

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