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痛快『チケット トゥ パラダイス』

天気のいい休日、外で庭仕事をしていると「おとうさ〜ん」という声が聞こえる。
空地をはさんだむこうの家、伊坂さん(仮名)の奥さんの声だ。

「おとうさん」の“とう”が強くて“さ〜ん”と下がる言い方で、小言だなとわかる。
夫が何かの話のついでに「伊坂さん、奥さんに叱られとったな」とボソッと言う。
そして「ワシも叱られんようにしよう〜っ」と言って何か始める。

伊坂さんのご主人は何年か前に定年退職され、今は毎日家におられるようだ。
家庭菜園や庭仕事、洗濯物を取り込んだりゴミ出ししたり、よく働かれる。
それでも奥さんにとって何か都合の悪いことが起きるらしく「おとうさ〜ん」と叱られる。

でもこういう関係って、家庭円満ってことなんじゃないかなと思う。
伊坂さんのご主人はいつ出会ってもニッコリ笑顔だ。
夫の機嫌に左右されるより、妻が言いたいこと言える、まぁサクッと言えばカカア天下が一番と言いたい。
あ、これはうちのことでは…、うちのことか💧

伊坂さんのご主人は、ジョージ・クルーニー似で😅息子と私の間では「ジョージさん」と言っている。

ジョージ・クルーニーといえば、先日公開された映画『チケット トゥ パラダイス』を観てきた。

離婚した夫婦(ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ)が、突然結婚すると言い出した娘を思いとどまらせようと、南の島へ行く。
そこで起きるなんやかんやを描いた映画なんだけど、元夫婦のやり取りが痛快でずっと笑える😆

夫に対する妻のダメ出しが、ズバッとして気持ちいい。
夫も反論してはいるけれど、妻の前では奮闘及ばずやられっ放しだ。

期待に100%応えてくれる映画だった。
パーティの場面だったか、ジョージ・クルーニーの踊るダンスが80年代風で超ダサい。
カッコいい人のダサいところがこんなに楽しいなんて、本当にありがとう🤣

映画の評価で信頼している精神科医樺沢紫苑さんは、この映画のレビューとして、パートナーに必要なのはドーパミンなのかオキシトシンなのか、子離れ親離れ、過去を受容する、相手をゆるす、コンフォートゾーンを出るなど、心理的テーマがたくさんあるとおっしゃっていた。

ずっと笑って、前向きな結末に元気づけられる映画だった。
ジュリア・ロバーツに刺激を受けて、オキシトシン系ドッキリ妻は今日も行く。

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