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『母の待つ里』

今週末からNHK-BSで、ドラマ『母の待つ里』が始まる。

浅田次郎著の同名の原作は、出版されてすぐに読んだ。

不思議な設定だ。
詳しくはwebサイトの方を見ていただくとして、心揺さぶられるストーリーがドラマでも見られるのは、とても楽しみだ。

あの切なく心を掴んでくる浅田ワールド、ほんと好き。

お母さんって、田舎に帰ればいつもいるイメージだけれど、そんな母が(父も)かけがえのない存在だということは、いなくなって気づくことも多い。

この本を読んで「お母さん」への思いが少し変わったような気がする。
義母とはどこまでいっても義理の関係で、心底わかりあえることはないだろう。
それでも義母の人生を思う時、夫には母を大切にしてほしいと思うのだ。

家のことを何もしないなどとぼやく一方で、夫が田舎に行くことは義母も嬉しいだろうと思うから。

それと、負けず嫌いの義母の寂しい面を、私は見ちゃいけないような気がしている。
夫とならありのままの親子の時間になるだろうと。

そう言いながら、話を聞かない息子より、話を聞く嫁の方が満足することもあるらしいんだけれど。

ストーリーとは別の次元で、そんな親を思う気持ちが湧いてきた。

キャストもバッチリイメージに合っている。

すごく感動しておきながらアレなんだけれど、小説を読んで、これはビジネスになるかもと思った。

「ふるさと」「母」どちらも自分の原点。
懐かしく思う人も、もしかして思い出したくない人も、やはり気になる存在だと思うのだ。

ふるさとも母も、それが永遠ではないだけに。


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