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シスターを想う餅街道
先日、三重県亀山市にある関宿までドライブに出かけた。
関宿は東海道の宿場だ。
関宿に行くことがあったら、ぜひ買いたいお菓子があった。
深川屋の「関の戸」だ。
関の戸には忘れられない思い出があった。
ある研究大会の事務局の仕事をしていたときのことだ。
ホテルを3日間貸し切って行われた大会は、案内業務に加え、ありとあらゆる対応でてんてこ舞いだった。
事務局のある会議室にくるメンバーは、誰もがヘトヘトになって戻ってきた。
それを察するように、栄養ドリンクや地方のお土産など、楽屋見舞いもたくさんいただいていた。
その協会にはカトリック系の幼稚園も多く参加しており、大会には何人かシスターの姿もあった。
そんな中、ひとりのシスターが持って来てくださったお土産が「関の戸」だった。
シスターは「大変でしょう。でもちゃんとできるから大丈夫よ!」と、ぎゅーっと抱きしめてくださった。
頭も身体も疲れ切っていた私に、一生の宝と言ってもいいほど有難く嬉しい出来事だった。
「甘いもので元気出してね」と言われて口にした関の戸。
優しい甘さはシスターの愛のように感じた。
あんこを薄い求肥で包み、和三盆をまぶした関の戸。
まず先にお口に広がる上品な甘さ、続いてあんこ本体の甘さがくる。
十円玉くらいの大きさで、一口に食べてしまえる。
もしこれが夫の出張土産だとしたら、美味しいお菓子のひとつというだけだったかもしれない。
私にとって関の戸は、シスターの抱擁と合わせた思い出の味なのだ。
最近は、デパートやサービスエリアでも売られているようだが、本店で買いたいという希望が叶った。
宿場にあるお店では、日々のお菓子作りの話やお店の歴史を伺うことができた。
![](https://assets.st-note.com/img/1667634125967-pgqejEyEXM.jpg?width=1200)
店先にあるガチャポンを確認しなかったの残念
![](https://assets.st-note.com/img/1667634127435-TwRJdtjGKA.jpg?width=1200)
餅街道とも呼ばれる伊勢への道。
実は行きの鈴鹿SAで「安永餅」を食べ、関宿では他に「志ら玉」もひとついただいた。
三重は伊勢の国、美し国。
宗教の境も超えた美味しいお餅。
シスターの思い出から餅の話になってしまった脱線ついでに、餅街道のマイベスト餅ランキングで終わりたい。
1赤福
2関ノ戸
3なが餅
4安永餅
5太白長餅
6二軒茶屋餅
7志ら玉
8へんば餅
9赤福氷
10赤福(白)
※3、4、5は入れ替わったりわからなくなったり😅
10の白い赤福は未体験。
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