クリーニングのトラブル
急に寒くなったので、慌てて夫のコートを出した。
クリーニングのカバーを外し、羽織ったところで気づいた。
スリーブストラップ(と言うんですね、名称を調べました)が、袖の縫い目から強く引っ張られたらしく、ほつれて外れそうになっていた。
留めていたはずのボタンも、根本から抜け落ちてなくなっていた。
そのまま出かけるわけにもいかず、今日も現場の防寒服で出かけて行った。
さてこんな時、どうしたものか…。
スペアのボタンをさがして縫い付けて、ほつれた縫い代はストラップを埋め込んで縫う。
針仕事は以前得意分野だったので、たぶんできると思う😅
でも、やっぱりクレーム?
つける?
「これ破れてましたけど?」と半年前に出したクリーニング店に?
でもやっぱりこれを黙ってるのは、サービスを完了してないってことだから、言うべきだ。
そう決めて、仕事帰りに立ち寄ることにした。
でもなぁ、こういうときの伝え方が難しい。
どんな店員さんかな、あの人ならいいけどな。
そんなこと思いながら、スーパーの中にあるクリーニング取次店に出かけて行った。
昼間によく見かける若い店員さんだった。
以前はぶっきらぼうに感じたこともあったけれど、今日はとても親切な対応だった。
本社の工場(なのね)に確認して、お直しもいたしますというお返事だった。
実のところ、こういうクレームの対応が見てみたいという気持ちが半分あった。
とりあえずこちらの思いを汲んでくださって、不快な思いをすることなく帰ってきた。
しかし帰宅後に電話があり、確認と対応でお渡しは年明けになりますと…。
ちょっ…、対応してもらえるのは有難いんだけれど、お正月過ぎって!?
(ボタンがもう残っておらず、メーカーにあるかどうか確認するというのは、誠実だなと感じたけれど)
うちの父ちゃん、まあまあ大事なお年始周りに防寒服で行く?
さらに受け取りが遅れたら、業界の新年会みたいなのに、ドカジャンで😆
もうそれを想像しただけで、焦るより怒るより笑っちゃって、もうどうする〜!?
やっぱりコート返して〜ん😆
エッセイを書き始めたころ、名古屋市文芸祭で入賞したものです。
お読みいただけたら嬉しいです。
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