映画『PERFECT DAYS』
“パーフェクトな日々”に惹かれて、
映画『PERFECT DAYS』を観てきた。
感情の振り幅でいえば、心の動きは小さい。
にもかかわらず何だろう。
あの引き込まれ具合ときたら、2時間があっという間だった。
まるでドキュメンタリーのように淡々と、平山(役所広司さん)の毎日が描かれる。
朝目覚める。
歯を磨く。
自販機で缶コーヒーを買って車に乗る。
都内のあちこちで、公衆トイレの掃除をする。
そんな平山の毎日は、単調なルーチンのようでそうではない。
彼の小さな幸せが、いいんだまた。
職業がトイレ清掃員。
今風に言えば底辺の仕事かもしれない。
でも平山の人となりが垣間見られるとき、心が共鳴するのだ。
幸せって何なのだろうとも思う。
映像の中の平山が、役所広司さんが、とても美しく魅力的に撮られている。
いつしか、職場の優しい人たちのことを思い浮かべながら見ていた。
いい映画だった。
《おまけ》以下小さなネタバレあります。ご注意を。
①話題になった「透明な公衆トイレ」を見ることができた。
坂茂さんは好きだけど、もし誤作動したらと思うと、私は入る勇気がないなぁ😅
②アパートを出る時、平山は鍵で施錠しない。
でも某さんと帰宅した時、鍵を渡すシーンも。
あのドアの施錠の仕組みは、自動ロック?
そんなわけないから、内側のポッチを押してドアを閉めれば鍵がかかるタイプ?
昔そんな鍵があったけど…。
③平日の11時台にもかかわらず、かなりの入りだった。
カンヌ映画祭の主演男優賞受賞は大きいと思うけれど、いつも以上に高齢の方が多いのは意外だった。
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