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緊急プロジェクトだから

義父を見送る3日間が終わった。

年度末。
夫も私もやりかけの仕事があって、看取り→仕事→自宅→仕事→実家→葬儀場…、アクロバティックに、義父を見送ることになった。

夫は喪主として、私はそんな長男の嫁として、今の時代に?みたいなことが、盛りだくさんで驚いた。
親を送ると言っても、叔父叔母は健在だ。
手も口も、ご協力くださる。

心掛けたのは、笑顔で頼る。
頼む。
お礼は何度でも言う。
隙間のところで気づかいをする。
不在にする時は、仕事があってとちゃんと言う。

それでも、コーヒーがないよ〜と言われて、コンビニに走る。
五目ご飯の味付け、これでいい?と言われて味見する。
ついでにウチの嫁ネタも、頷いて聞く。

まったく、高齢者もスマホを持つ時代に、田舎には娯楽がないから?
オバ様方はネットよりリアルだからか。


こういう時は、感情抜きで動くに限る。
仕事と思えば、意外とスムーズだ。

叔母様方の自己効力アピールに、全肯定で応じる。
さすがです。
知らなかった。
すごいですね。
そうなんですか。
さしすせその法則か。

もう昭和は遠く、収まっているとは言えウイルス感染は終息していない。
家族葬など意味を持たず、昼も夜もワイワイ宴会になった。

頼んでいないのに。
…そう思うのは間違い。

今朝は、夫とふたりトーストとコーヒーだけの朝ごはん。

夫が、ボクらは謙虚に生きようねと、ポツリと言った。


お通夜の夜、玄関ロビーに、たまたま私達夫婦と娘と息子が一緒にいたので、甥に写真を撮ってもらった。
マスクをしたままだけれど、4人とも満面の笑顔だ。
一緒に暮らしたころを思い出す嬉しい1枚が撮れた。

おじいちゃん、見てるかな。

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