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若き警察官の君へ

国道を折れた川沿いの道、枯草火災があったようで、警察が出て交通整理をしていた。

まだ新しい制服ピカピカの警察官が、赤い誘導棒を手に、片側交互通行の指示をしている。

以下は、その警官の動きをわかりやすくするため、言葉に変換しています。


「ハイ、行って行って、早く行ってー!

あ、あかん、止まって! 

ちがっ、やっぱ、行って行ってー

あ、おっ?なに、あかんあかん!止まれや!

止まれー!」


どんな指示?

私は根が真面目なので、いくら若くても警察官の指示には従う。

でも、アレはないでしょ。
反対車線に出たのに戻って、また出て戻り、
そのうちどんどん警官に近づいて行くから、焦ったってば。

でも、お巡りさんが若すぎて、ほんと申し訳ないんやけど、我慢できずに吹き出してしまって。

停止してほしかった地点を過ぎて、お巡りさんの目の前で止まってる私のクルマ。

たぶんバツが悪かったでしょう。

ああいう時、警官って絶対笑っちゃダメなのかな。
もしかして、威厳を保つための訓練とかしてる?

あのシチュエーション、普通なら耐えられない。


「すみません、オレ今めちゃヤバかったっすよね。むこうにいる先輩の指示が適当すぎるから、オレまだ慣れてないし、クルマ突っ込みそうでしたよね」

という顔で、一緒に笑ってほしかった。

こんな話に最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。

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