涙はそうそう

みなさんご存じ『涙そうそう』という歌について、私的なエピソード。

様々な方が歌ってます。作詞は森山良子さん、作曲はBIGINさん、タイトルの「涙そうそう」は森山さんに渡したデモテープにあったそうです。
この有名な歌を練習する機会がありました。しかし前々から気になっていたことが。

「そうそう」とはどの程度の「泣き」なのか?

「そうそう」は沖縄の方言です。生の会話で聞いたことはありません。「涙がポロポロこぼれる」などと訳されてます。

日本以外の東アジア、東南アジアの女性が泣いているのをTVでみたことがあります。それが、うぉんうぉんうぉんと大声で激しく、さめざめとは程遠い泣き方でした。堪える気など微塵も感じられない。
私にはとても新鮮でした。総じては言えませんが、これは日本人女性にはない感情表現ではなかろうか?と思いました。


さまざまな国、地域の人たちの中継点であった沖縄の人の「そうそう」は、これらの地域の「泣き」に近いのかもしれない。もしそうなら、それまでの『涙そうそう』のイメージは変わります。

静かに堪えて泣いてるなら、抑えている心を表現をしたいし、大きくしゃくるぐらいに泣いてるなら、気持ちを外に広げるように歌いたいものです。内に込めるか外に発するかで、想像する女性像も変わります。歌詞は森山さん作なので、ストーリーとは関係ないかもしれません。しかし私はタイトルの「そうそう」に倣いたいと思いました。

前置きが長くなりましたが、身近な県出身代表者の父にさくっと聞いてみました。

いわく「けっこう強めに泣く」
だそうです。
一人の離島出身者の答えなので正しい理由にはなりませんが、私はけっこう強めに泣いている女性の歌をうたうことにしました。

君への思いを歌うのに、ちょっと立ち止まったお話です。

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