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あんやによせて

オリジナル曲【あんやによせて】の歌詞ネタバレをしたく思います。

歌詞

ネタバレって何だって感じですが、無粋な解説にございます。いろいろ考えて書いたんだ~。

二重の意味

あえてひらがなで書いてある箇所や慣用句は意味が2つとれるようになってます。どっちでもいいし、どっちもでもよし。

~何をのぞむかしら
望むor臨む

・私は何が欲しいのかしら、何をしたいのかしら。自問。
・海に何を見るかしら。視覚的。

~夜はつかれていた
疲れてor憑かれ

・何でかお疲れ。月が見えないからかな。
・何かに取り憑かれた。怖いものより不思議な何か、または強い感情に頭がいっぱいになってた。

船をこぎながら

・オールかなんかで船をこぐ。まんまの意味。
・眠くてこっくりこっくりする。つかれてるからね。


~よったうさぎ
寄ったor酔った

・海に寄る。もう海上にいるじゃん。いないかもしんないじゃん。身を寄せるイメージ。
・notゲロリン。海でいい気持ちになった。心酔わされた。

音のつながり・揃え

(1)一番の日本語部分はところどころ句のまとまりを、同じ母音でつなげてあります。

もしも海に (i) きしむ (u) 胸のうちを

ぜんぶ(u)すてたなら (a) 何を(o)のぞむかしら

同じ母音でつなげることで、起伏をなめらかにしてるんですね。いやーここ考えるの大変だった。

(2)二番はフレーズの出だしの母音をそろえてます。

つ(u)きの出ない   夜はつかれていた

ふ(u)ねをこぎながら 海によったうさぎ

韻を踏むってやつですね。

日本語パートと英語パートは関係ない。日本語パート同士も関係ない。

(1)もしも~何をのぞむかしら

女の子の独り言っぽい。何か悲しいことでもあったのか。

[1] She ~and blue ~Deep ~sea

男性視点。いわく、海と人生の後悔は似てるので、(1)の女の子と同じような感傷を抱いてるとも言える。しかしまあ別件。

(2)月の出ない~うさぎ

いきなりうさぎの話に。憂鬱さもあるけど、(1)のようなシリアスさはない。海が舞台ではある。

[2] Moon ~left, yet however

[1]は夜がもうすぐ来るとき。[2]は夜が居座ってやがると言っている。彼女は去るは月も行っちまったぜ。

(2')言いそびれた~歌になる

また日本語に戻る。彼女への気持ちとも取れなくない。うさぎは流された。
あらゆる歌うたいの気持ちだろうか。

[3] You ~I love you

彼女からあなた表記に変わった。英語的にありなのかはわからないです。あと接続詞がないので文と文もぶつ切ってる。

(3)月は海に~潤んでいた

誰の視点かは月のみぞ知る。月と海の歌だったことはわかる。

英語と日本語の語感を揃える

これが一番難儀した。
Deep regret over life
Is like a sea

言いそびれたことは
いつか歌になる

何か似てません?Deep regret と抑揚と母音が似ている日本語を探すのが大変だった。Is like a といつかも収まりよくできた。意味はあとからついてくるのさ。

まとめ

このように自分としてはかなり実験的な詞です。
おそらく聴いてる人はかなり雰囲気ソングと捉えてると思いますが、そこがいい。

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