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「夏休みの宿題をどうこなすか」は人生の縮図(家で★深読み)

小学校で夏休みの宿題をどうこなすか?
これはいくつかのタイプに分かれますよね。

A. 計画的に、全期間に分散して実施するタイプ;担任の先生はこれを推奨しますね。日記などはもちろん、毎日きちんきちんと書くし、読書感想文なども、「夏の生活」(だったっけ?)に出てくる頃に、あ、そうか、本読まなきゃ、と実施。
ドラえもんで言えば、しずかちゃんがこのタイプかもしれない。自分の子供がこうだと、親は安心する? ── ま、いいんだけどね。

B. 早めに済ませて「後顧の憂い」を無くしておくタイプ;日記以外のほぼ全ての宿題を夏休みの冒頭1週間ぐらいで済ませる。このタイプは計画性が高いように見えて、実は何か強迫観念のようなものに囚われている、と思わないでもない。
ドラえもんならツネオがママが雇った家庭教師に頼んで早々に済ませていそうだけど、これは少々(じゃないか、かなり)本来のBタイプからは逸脱していますね。

C. 夏休みも終盤になってあわてて行うタイプ;夏休みの天気表を後から眺めながら日記を適当にでっちあげるのはもちろん、絵はお姉さん、工作はお父さんに頼み込み、代作してもらう。彼らも泣き落とし戦術に負けて手伝う。
のび太はこれでしょう。

さて、みなさんはどのタイプでしたが?
私ですか? 私は低学年の頃はCタイプでした。でも、4年生ぐらいからDタイプへと遷移した。
Dタイプ? それは ──

D. 夏休みが終盤になってあわてるが、まだ余裕をかまし、最終日になってようやく顔が蒼くなる。当然、全部終えることはできず、9月1日には提出できない。
担任のキャラクターを見つつ、
「学校に持ってくるのを忘れました」
「まだできていません」
のどちらのカードで勝負するかを決める。

Dタイプを何年か続けると、人間性が完全に
《Dタイプ気質》
となります。

中学高校の中間試験期末試験の前夜などがまさにそれで、余裕かまして小説本読んだり、試験範囲とは完全にずれた教科書部分に興味を持ったりして時間をつぶし、ようやく試験勉強を始めるが途中で睡魔に勝てず、ま、いいか、朝やれば、と寝るが、当然朝はそんな時間はなく、試験結果は、時間切れの穴がポッカリ空いていた。

アメリカ大学院時代も、研究室の発表会で当番にあたっているにも関わらず、会議開催時刻直前までパワーポイントのプレゼン資料を作っているので、
「Pochi is always working to the last minutes !(いつも土壇場までやってるなあ!)」
と呆れられたものです。

企業に就職してからもしかり……。
(これは詳述しない方が良さそうだ)

下記、セイノさんの、
《追い込まれてから力を発揮するタイプ》
が野球と夏休みの宿題を対照している、たいへん興味深い記事を読みました。

それでいくと、私は追い込まれてからも力を発揮せず、三振に打ち取られるタイプだった。

野球なら「アウト!」だし、
戦場なら命を落としていることだろう。

でも、幸か不幸か平和国家に生まれ育ち、周囲の寛容さに甘えて、なんとか生き延びてきた。

三振振り逃げで出塁したことすらある。

しかし、おそらく、Dタイプ人間の周りで迷惑をこうむっている人は間違いなくいるだろう。

妻はいつも迷惑している ── 特に旅行の準備や旅行先での移動時間などで。
ただ、彼女は小学校時代Cタイプだったそうだが、今ではAとCの中間ぐらいなので、同居するDタイプを反面教師として、自己修正したのかもしれない。
(というより、CとDでは破綻するからかも……)

サンプル数1で断言するのは暴論だが、言ってしまおう:
小学校時代に夏休みの宿題をどうこなすか、でその人のその後の生き方がわかるかもしれない。

自分の子供たちを見ていたが、今のところ、宿題の進め方は人生に反映しているようだ(Dタイプが遺伝しないことは確認した;いや、就学前に妻の努力で発現をブロックしたのか?)。

うーむ。これはひょっとしたらきわめて重要なテーマかもしれない。サンプル数を集めて論文化したいものであーる。

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