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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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#家で深読み

リモート講義は『パケ死』など学生側の負担も大きかった;でも「Let's look at the bright side!」(家で★深読み)

リモートで学会に参加するのは、遠隔地に住む参加希望者にとって、時間もお金も節約になり、いいことばかり!という記事を書きました: ただしこれは、学会や講演会を聴講する場合であり、学生がリモート講義を受ける場合は事情が異なります。 2020年にコロナ禍が始まり、対面講義が制限された時、私は大学院で英語による科学技術論文作成・プレゼン発表に関する講義を持っていました。 もちろん、コロナ禍で突然始まった、という事情がありますが、通信環境や端末の有無という、『環境格差』によって学

大谷翔平選手のドジャース入団会見で…残念だったこと(家で★深読み)

今朝、大谷翔平選手のドジャース入団発表記者会見中継を見ていました。その映像の中で期待を裏切られ、たいへん残念に思ったことがありました。 中日ドラゴンズのユニフォームはドジャースと激似(許可を得て真似てデザインしたので当然ですが)で知られていますが、今から33年前の今月、入団記者会見の会場に、ただひとり、球団の手違いでドジャースのユニフォームを着て(着させられて)出席した選手(富永章敬さん)がいたそうです。 驚くことに、その場にいた人は誰も気付かなかったんだって。 この『珍

ZOOMクラス会のむずかしさ(家で★深読み)

面着のクラス会は開催可能な状況となり、実際に開催されてもいますが、今年は3か月に1回ぐらいのペースでZOOMを用いた高校のリモートクラス会が行われています。 卒業生の約半数は名古屋を中心とする愛知県内に、3割ほどが関東圏に、残り2割が関西圏などその他に住んでいるイメージでしょうか。リモートのいいのは、時間の制約が少なく、集まるのに旅費や宿泊費もかからない点です。 例えば会社のリモート会議は、ひとりがプレゼンしたり意見を述べるのを他の参加者が聴く、という形で進行します。面着

『猫の額』をトイレと勘違いしている輩に『剣山作戦』!(家で★深読み)

植木鉢が数個置ける程度の、まさに『猫の額』ほどの庭に人工芝を敷いて、うん、いい感じ、と自賛していたら、毎日のようにどこかから猫が来て、糞を落としていく。 ここはキミたちのトイレではないぞ! 「……うーむ。『猫の額』に『猫が糞』とはこれいかに?」 と顔顰めつつ、それが乾くのを待って片付ける、というサイクルに疲れた同居人と作戦を練った。 ホームセンターのガーデニング・コーナーに行くと、プラスチック製の《剣山?》がありました。 大きさは庭用のタイル1枚ぐらい、高さ2センチぐらい

サラメシ時代

NHK「サラメシ」は好きな番組のひとつです。 とにかくやたらテンションが高い中井貴一さんのナレーションがいいですね。 テンションの高さでは、ジャパネットCMの塚本慎太郎さんと双璧です。 普通の職場のサラメシ(サラリーマンの昼メシ)に加えて、時事ネタ系サラメシ(新入社員の昼メシだったり、サッカーワールドカップ担当シェフの賄いメシだったり……)が加わり、かつ、「へえ、こんな仕事あるんだ!」系職場の昼メシなど、多種多様でとっても興味深い! 中井貴一さんといえば、映画「記憶にござい

オリンピックの《団体種目》には、2種類ある (エッセイ)

パーティーなど、みんなが盛り上がっている時に、《興覚め》なことを言うなどして、その場をしらけさせたり、雰囲気を壊す人を、英語表現で、《A wet blanket》と呼ぶ。 オリンピックが始まった。 《Wet blanket》と指さされたくはないな、と人並みに世間体は気にしつつも、このタイミングで、ずっと以前から思っていることを書いておきたい。 ********** 今回のオリンピックについて、開催意義・開催リスクなど、2013年の決定以前から抱いている個人の意見はあるが

遺伝子の要求と、どこで折り合いをつけるのか? (エッセイ)

《再勉生活》中に、 ➀ 少ないサンプル数で集団特性を判断しない。 ➁ 集団主義的な考え方をしない。 という姿勢を持とうと決めた話(↓)を書きました。 そのように意識していないと、「〇〇人は信用できない」というような、少ないサンプル数で集団特性を判断する《偏見》が忍び寄って来ます。 また、上の記事にNoterさんからコメントをいただいたように、大谷翔平選手の活躍をわがことのように喜んだり、日本製品がほめられると誇りに感じる気持ちが、《自然》に湧いてきます。 どうしてだろう?