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晴旅雨筆(エッセイ)

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これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。
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2022年1月の記事一覧

《長めの小説》の分割は《試食用》でもある (エッセイ)

noteにアップする長めの小説を《分割》し、各回に[1/4],[2/4]……のように《全分割数の中の何番目か》も明記すると、物語の全体ボリュームがイメージできて、Customer-friendlyだよね、というような話を書きました(↓)。 noterさんからいただいたコメントに応える中で、このエッセイに大事なことが抜けていると気付きました。 紙の本の場合、単行本のような《一気掲載》がいいか、新聞小説や月刊雑誌のような《分割連載》がいいか、は読者の好みや読書スタイルによるで

カンニングには4種類ある (ニュースに連動した加筆・再掲エッセイ)

昨日(2022/1/27)の日本経済新聞朝刊に掲載された情報によれば、 うーむ、《世界史》でのカンニングか! 懐かしい! これは《Pochipico式カンニング分類法》によれば、4分類のうち、  《点カン》X《複数犯》 であーる。つまり《1番マズイ》カンニングが実行されたわけだ。 などと、昨年4月10日の投稿記事を思い出したので、前後に多少加筆した上で再掲させていただきます。 ************* 空腹の万引きに逆転無罪=「食べなければ死ぬ」―伊最高裁 【ローマA

政敵を《ヒトラー》になぞらえる政治家に《卑怯だぞ!》と言わない人たち

またまた自分が気に食わない人や政党をヒトラーになぞらえる政治家が現れました。 小説「帰ってきたヒトラー」について書いた下記のエッセイ(昨年12/20投稿)の終わりに、かつて、政敵となった人物の強引な進め方を、 『まるで、ヒトラーだ』 と公言する政治家がいたことに触れました。 さて、今回の問題は、菅直人衆議院議員が2022年1月21日にTwitterに書いた文章(↓に引用)です。 ここで再度言っておかなければならないのは、私自身は、この発言者および所属政党、さらに、この発言

《長めの小説》上げ方悶々 (エッセイ)

(お、ようやく半分ぐらいまで来たか) とページに🔖をはさんでコーヒーを淹れる。 そして再び本を手に取る。 ( ── ここまで読んでも、誰が犯人かさっぽりわからないな) などと思いながら。 紙の本を読んでいる時、 ➀ 本全体の厚み ➁ 本の内容(展開、面白さ) ➂ (読書の)進捗状態 の三者を《無意識のうちに意識》している。 なかでも、➀の《本の厚み》は、書店で買う時から意識しますね。 あまりに厚い本は、 (……寝転んで読むには重そうだな)とか。 (……最近忙しいから、読み終

《好きなこと》と《得意なこと》 ── 日本語学科留学生のキャリアプラン面談 (エッセイ)

日本語を専攻する韓国人留学生(4年生)のキャリアプランについて相談に乗って欲しいと依頼され、リモート会議(ZOOM利用)でインタビューを受けました。 下記のリモート講義で知り合った学生です。 彼女が日本語を専攻しようと思った動機は、日本のマンガやアニメが好きだったから、とのことでした。マンガやアニメの日本語を韓国語に翻訳する仕事に就きたい、という希望を持っています。韓国の大学の日本語学科に在籍し、日本には1学期間、短期留学した(といってもリモートになってしまった)という状況

《集団の成人式》より《個体の成人》 (エッセイ)

noteには、《エッセイ》と《短めの創作》を上げています。 ダッシュボードでPV数をながめれば、創作(ショートショート)はエッセイに比べて低めの傾向にあります。 その中では、読んでいただいた(開いていただいた?)数が2番目に多かった創作が、先週投稿した(↓)「肩の上に」でした。 《成人の日》をお題にした小品です。 この記事へのコメントに、あるnoterさまから、 「(私は)徹夜で麻雀をして(成人式には)行かなかった」 という、当日の想い出を寄せていただきました。 私自身の「