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立春

2月4日は、立春。
旧暦においては一年のはじまりとなる節目です。
なにげにググっていたら、こんな一句にであいました。

立春の米こぼれをり葛西橋  石田波郷

今日は立春。葛西橋は東京の荒川の下流に架かる橋である。昭和21(1946)年の作で、食料の乏しい戦後の、千葉県への買い出しの道筋であった。橋の上に少しだけこぼれている米に焦点を当て、その時代を浮かび上がらせる。立春の光が、命をつなぐ米と、人をつなぐ橋の両方を照らしているようだ。何もかも欠乏している世相にあって、明るさを感じるのは季語「立春」の働きである。2月の厳しい寒さの中にあっても、意識は春という未来に向かっている。句集『雨覆』より。(永瀬十悟)

2022年2月4日河北新報「秀句の泉」


まだまだ寒いけど暦の上では、冬から分かれて春の季節がはじまる頃。
年度末の心がそわそわする空気に惑わされないよう、意識を前に向けていきたいものです。世の中や物事が変わっていくののは常のこと。

自分軸を肝にすえて、ほんとに自分がいきたいほうへ、かろやかにしなやかにすすんでいきたいですね。


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