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私にとっての在宅ワークの価値は、煮込み料理。

少し前に、学生さんと話す機会があって「どうやって仕事と育児と両立してるんですか?」と聞かれた。

で、「会社でリモートワークを推奨しているので、週1~2回は在宅ワークを活用できてることはかなり大きいです。」と答えた。
でも、答えながら、在宅ワークできることが、どう両立に寄与するのか、リアルにはイメージつかないだろうな~とも感じた。

そもそも、相手が学生でなくとも、本当のところの価値は結構伝わっていないような気がしている。

きっと子育て中の会社員が在宅ワークするメリットとしてわかりやすいのはこんなところだと思う。

・通勤時間がかからないので、その分より長い時間はたらける
・送り迎え&通勤という2重の移動負担がなくなる
・急な看病や通院の際に、有休を使わず済むこともある
・短い保育園や学校行事で有休を使わずに一時中断しながら、働ける
・お迎え時間に追われずに、お迎え後の夜間や早朝といった時間を仕事にあてられる。

幼い間は看病しながら仕事するのは難しい場合もあって結局休みになったりするので、それはちょっと微妙だし、わたしはあまり持ち帰りしないようにしたい派ですが、それ以外は、たしかに上記通りでこういう機能的側面に本当に助けられてる。

でも、実は【お家で過ごせる1時間のお昼休憩】はわたしにとって、かなり価値があるものだったりもする。

まず、移動時間が減る分、長く仕事できるので、普段はあまりとれないお昼休憩を1時間をきちんと確保しやすい。
でも、家で自分でササっと食べればランチ自体は30分もかからないで終わる。
残り30分あれば、ざざっと掃除機をかける、めについたところを片付ける、必要な書類系を記入する、足りない食材を買い足しにいく、そんなことができてしまうのです。普段は平日この30分を作るのが難しいから。

そしてなにより、夕飯への仕込みができるというのはかなりありがたい価値です。

普段、帰宅後から夕飯までは本当に戦争のような時間帯。
おなかを空かせて帰ってくる子供たちに、急ピッチでごはんをサーブしなければならないのはかなり至難の技。(F1の音楽流れてきそうな気迫ですよ、もう。)
しかも、うちは今はまだ一人は離乳食。
料理が苦手なわたしにとっては、作り置いて冷凍したものを解凍するとか、できあいをうまく活用しないと難しい。作れても、お味噌汁、炒めもの、焼き物くらい。
なにかを煮込むってのは難しい。のに、「肉じゃが食べたいー」とか子供に急にいわれる切なさ。

でも在宅ワークの日だけは、お昼から煮込んだり、食材カットや下準備などの準備だけ先にできたりと余裕をもって夕飯の支度ができる。

(平日の夕飯への準備に早朝の時間や、週末の時間をけずっているママ・パパは多いはず。)

ささいなことに聞こえるかもしれないけれど、カレーやシチュー、肉じゃがといった子供が好きな煮込み系の家庭料理を週1でも作り立てで作って上げれるというのは、自分の幸せにとって、とても大切なこと。

小学校にあがった子供がいる同期社員は「在宅ワークの日は、おうちに帰ってきた娘に「おかえり」って言ってあげれる。それが価値」って言ってて、あぁ、なるほどな~って思った。

もちろん効率性とか負荷軽減とかそういう効能もあるけれど、さらに、こういう情緒的な側面で社員の幸せをつくれるという視点もあるよなぁと。大事だよなぁと思うのです。



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