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3歳が「死む」と言い間違える理由?

次男(3歳)が「セミって、すぐしむんでしょ?」と言うのを聞いた夫が
「かわいい言い間違いだなぁ~」という反応をする横で、、、
「いや、違う!これは…かなりスゴイことだよ!」と思わずつっこんでしまった。

というのも、長男も3歳あたりでまったく同じ言い間違いをしたことがあるのである。

で、その当時長男が3歳のとき、ちょっと考えたんです。
そして、気が付きました。
なんで「しぬ」が「し」になるのかの仮説に。

動詞のうち、「死だ」「死でも」と「」に変形するものって、「」で終わる動詞が多いんですよね。

かむ→かんだ
はさむ→はさんだ
しずむ→しずんだ
つかむ→つかんだ
つまむ→つまんだ
つつむ→つつんだ
やむ→やんだ
たのしむ→たのしんだ

つまり、物語の中とかで「しんじゃった」とか「しんだら」とか「ん」の状態で使っていた言葉を基本形にしようとするときに、脳内で多い変換のパターンを適用して「」を選択していると考えられるのです。

※「むすぶ」「とぶ」とか「ぶ」パターンもありますが、「む」のほうが数が多いのかな?

次男も同じ間違えをしたことで、やはりな、と思いました。
なので、かわいい言い間違えどころか、人間の脳ってスゲーって話なんです。

だって「ぬ」で終わる動詞って他にあったっけ?っていうレベルで見当たらないので、非常に合理的な判断で「む」を選んでいるわけです。本人は無意識なので、なぜかは説明できないけれど。
(発達心理の言語獲得ちょっとだけでも授業受けた身としてはスゲーでまとめると怒られそうなのですが…)

で、なにが言いたいかというと、

「なんとなくこうだな!」って思う直感みたいな考えも、なにかしら脳内で反応起きているわけだから、「なぜそう思ったのだろう?」を考えて道順を辿ってみると、ちゃんとロジカルだったりする。

だから、自分のおもいつきや他者のおもいつきも「いや、ただの直感~」って捨てずに、大事にひも解いていくことが大切だな、と思ったりしながら生きています。



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