「その人らしさ」を大切にする事

先日投稿した「その人らしさとは何か」からの私自身の仮説です。
あくまで私自身の介護経験を基にした「仮説」に過ぎません。


その人らしさとは「他者がその人に期待する一貫性」と定義しました。
そうすると接する人によって対象となる方の「らしさ」は千差万別となります。
では介護の現場において「その人らしさを大切にする介護」とはどんなものになるのでしょうか。

結論から言いますと「本人又は家族や近縁者の望むその人らしさの共有」が大切なのだと思います。

自分自身が思う、感じるその人らしさではなく、本人や家族が大切にしている「その人らしさ」を失わないように援助する事が重要なのです。

介護観、理念はそれぞれが持っているものですし、思想の違いなんかもあるかもしれません。
しかし誰かを介護する上で重要なのは「誰にとってかけがえのない生活を維持するのか」を考える事ではないでしょうか。
当たり前の事ですが、本人が望む生活、家族が望む生活、それが守られるべきなのです。

ですので、「その人らしさを大切にする」というのは本人をはじめそこに近しい人の思う「らしさ」であって、一介護職員が思うその人らしさは関係無いのだと思います。


長年経験を積めば積む程に人はその感覚を見失ってしまうものです。

経験則というのは前例に対してはとても効果があるものですが、日々変化するものや新しいものには時に邪魔になるものだと思います。

虐待や過労などネガティブな印象のある介護業界ですが、風通しの良い環境を作っていけば利用者、職員ともに良い関係が築けるのではないでしょうか。


さて今度は「風通しの良い環境」とはどんなものなのか、という疑問が沸いてきました(笑)

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