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そこに山があるから。【2022年塩谷的10大トピック④】

2021年夏、そんな気はないままに神奈川県の大山に登った私。その後「登山やりたい!」の気持ちに火が付き、高輪のモンベルで登山靴を買い、少しずつ山に登り始めた。

最初は一人で始めたけれど、ともすれば危険と隣り合わせのアクティビティなので、初心者一人だと難易度を上げていくのが難しい。

かといって、身の回りに登山やっている人はいなさそうだし。困ったなぁ…と、途方に暮れていた。

そんなとき、登山アプリ「YAMAP」にコミュニティ機能があることを発見。アプリ内で一緒に登山に行ける人の募集を掛け、連絡が取れる機能だ。これは使ってみるしかないと思い、「初心者仲間&導いてくれる先輩募集してます!」と投稿した。2022年4月のことだった。

あまり期待していなかったけれど、意外と連絡が来る。その中から、ついに山仲間と出会うことができ、今年はそれはそれは山を楽しんだ。

ということで、今年登った山を振り返ります!ソロ山行は割愛。写真はInstagramでご覧くださいませ。

1.高川山(山梨県)

私にとって人生で初めてのグループ登山。YAMAPでゆる登山サークルを運営している方と出会い、そのサークルでの初回の登山だった。もちろんみなさんとは初対面。

標高は高くない山をゆるゆると、わいわい話しながら歩いた。ゆるゆるといいつつ、下りは滑るような道でちょっと大変だった覚えがある。でも、とにかくわいわい登るのって楽しいなぁと思った。

そういえば、ポップコーンを作ろうと思ったのに油を忘れて作れなかったのもいい思い出。いつかリベンジしたいな。

2.石割山(山梨県)

登山サークルとは別で、YAMAPで出会った年の近い女の子と2人で行った石割山。新宿のバスタで集合して、そこからバスで1本で楽々移動だったはずなのだけど、GWの大渋滞で行きがとても遅れてしまい、山頂まで行けるかしらというちょっとヒヤヒヤな山行になってしまった。

この山は序盤の階段がすごくて、なかなか大変だった。一緒に行った子がちょっと大変そうだったので、トレッキングポールを預かったりしながらサポートしたつもり。ちょっとペースを合わせきれずに先に歩いてしまったりしたので、後からけっこう反省した。とは言いつつ、青い鳥文庫の『○○は名探偵!』シリーズで幕末にはまったという偶然の共通点もあったりして(彼女は佐幕派、私は倒幕派)登りながら色んな話をして楽しかった。

山頂では富士山がどーんと見えてかっこよかった。山の上ではリゾットを作って食べた。クッカーとバーナーを出してごそごそやっていたら隣にいたご夫婦から「すごーい!」と言われた。そうでしょ、すごいでしょ!笑

帰りには二人で温泉にも行けたし、良い思い出。ちょっと時間が経ってしまったけど、また誘ってみようかしら。

3.地蔵岳(群馬県)

ゆる登山サークルのメンバーで行った山行。行きの車で怖い話をして、昼間っからめっちゃゾクゾクした覚えがある。

登山と言いつつ、沼の周りを歩いたりそこまで険しくない山を登ったりして「あれ?今回ほんとにゆるいね~」という話をしていたのですが…メインの地蔵岳がびっっっくりするくらいしんどかった。けっこうな斜度の道がまったく緩むことなく続き、もう一言も話す余裕がないほどにしんどい。どうなっちゃうんだろうと思いながらももくもくと登り続け、なんとか登頂。しんどい分、達成感はひとしおだった。

帰りには伊香保温泉へ。景色よかったな。飲泉の味は、なかなか衝撃的だったのが印象的。でも本当によかった。

4.八間山(群馬県)

これもゆる登山サークルのみなさんといった登山。この時は、確か山はそれほど大変ではなかったはず。

この時初めて一眼レフを連れて山に行った。お花を撮るのが楽しくて仕方がなくて、ますます登山が好きになった。いい大人が、「お花可愛いね~」って言いながら写真撮ったり、とんぼを一生懸命捕まえようとしたりしてキャッキャしてる。山って本当に自由になれる場所なんだなとつくづく思った。

帰りには、確か群馬のチェーンの焼き肉屋さん「あおぞら」に行ったはず。

5.蝶ヶ岳(長野県)

念願のテント泊を叶えた思い出の登山。

テントやら寝袋やらをザックに詰めると、重さはおよそ15㎏。日帰り装備だったら平均よりも早めにサクサク登れる私だったのに、この時ばかりは信じられないほど歩みが遅くなってしまった。最初はまだよかったものの、どんどん登りが辛くなっていって、階段1段登るのが苦痛で仕方がなかった。

「初めてのテント泊はみんなそんな感じだよね」と言いながら、先輩方にめちゃくちゃ励ましてもらいながら登った。小学校の合唱でおなじみのbelieveをエンドレスで歌ってくれたのを覚えている。ボロボロの初心者にやたらしみる歌詞であることを知った。

たどり着く気がしていなかったけど、無事登頂。山頂から見た穂高連峰が忘れられない。とんがった槍ヶ岳も、いつか行ってみたい。

山頂では念願のテントを張って1泊。夕暮れの中みんなでご飯を作って食べたり、中秋の名月を眺めたり、朝は早起きして日の出を拝んだり。ただただ楽しかった。

6.乗鞍岳(長野県・岐阜県)

これは、MOROHAのライブに行って、近くの銭湯で身支度して、そのまま終電で集合して登ったハードスケジュールな山だった。ほぼ寝ずに挑むという、おバカなことをしてしまった。お仲間から「ほんとバカだね~(いい意味で)」と言われる始末。笑

ある程度の標高まではバスで登ったので、登山としてはそこまでしんどくない。でも、標高は3,026 m。私の登山歴の中では最高峰。景色がすんばらしかった。

写真は残っていないけれど、この登山では温泉が忘れられない。「白骨温泉」。目の前に川が流れていて、あれは人生でもトップクラスに最高だった。

7.編笠山(山梨県)

こちらは、お仕事のつながりの方とご一緒した登山。自分よりも一回りくらいは年上のみなさまとの山行だった。

メンバーの中にものすごい健脚の方がいらっしゃって、たぶんすごくゆっくり登ってくださった。斜度は結構あったと思う。しんどい思いをした地蔵岳レベルだったような気がするけれど、そこまで辛くならずについて行けた。

お仕事のつながりということでちょっと緊張したけど、それは最初だけでとっても楽しい山行だった。

我ながら結構登ったな、と思った。

残念ながら、10月に編笠山に登ったのが今年最後の登山になってしまった。虎視眈々とチャンスを狙っていたものの、全然行けず。悲しい。

ここで紹介した他にもソロで行った山もある。意外と登ったんだなと我ながら思う。行きつけのカフェでも美容室でも「山行ってる?」と言われる今日この頃。

来年もたくさん登りたい。目標はテント泊3回。今のところ行ってみたい山は、至仏山、安達太良山、八甲田山。東北ばっかり。でも、どこということなく、山とあらばどこでも登りたい。地元北海道の山にも行きたい。今年の夏に雨で諦めた樽前山は行きたいな。

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