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【10秒で読める小説】手玉にとられて?

うちの猫は私に懐かない。それどころか馬鹿にしている。
今だってキッチン台で毛繕いしている。
登ったらダメだと何度も注意してるのに。

今日こそ思い知らせてやろう。
私は怖い顔で「シャー」と言いながら近づいた。
逃げない猫。さらに近づく私。
その時、チョンと鼻をくっつけて挨拶された。

「き、今日のところは許したげるわ」

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