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【10秒で読める小説】帰還

「ただいまー」
初老の男性が上がり込んできた。
「あの、どちら様で?」
「あれ?ここじゃなかったか。でも、子孫の新しい住所知らないから、ここに二、三日お邪魔するよ」

あ、前の住人か。この家、中古で買ったからなぁ。
私は茄子と胡瓜で精霊馬を作って手を合わせた。「早くお帰り下さい」

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